感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nobody
14
例えば「かくしてわれら(神)は、モーセに啓典をもたらし、彼のあとにもつづいて使徒たちを遣わし、マリヤの子イエスにもろもろの明徴を与え、かつ聖霊によって彼を強くした」というのがある。これはコーラン第二章八七節である。なぜコーランにイエスやモーセが出てくるのか、彼らとアブラハムやイシマエルらとの関係性、および以上の人物の実在性(実在性に関しては日本神話の方がまだ親切である)、こんなことが一切、小室直樹も含めて宗教ものでは無解説で進んでいく。まさにこれこそ私が一貫して新書を糾弾している点であり(この“当たり前”2020/07/08
しんこい
11
帯に、ユダヤ教とイスラム教はどう違うのか、とあります。今は全く違う宗教としか思えませんが、イスラム教成立当時は、旧約聖書を聖典の一つともしていて結構近い関係だったともいえるし競争相手でもあった感じですね。1971年にこういう本が出ているのもなかなかと思います。2015/12/30
しんた
6
マホメットはか弱い預言者ではなく戦国大名だった、戦後ユダヤ人はいきなりアラブからイスラエルを奪ったのではない、西側宗教の原点はユダヤ教か、色々勉強になった。既存の宗教の預言者を自称し、最後には武力に訴えるのはオウム真理教の凶行も歴史の顰に習ったものか。2019/06/18
sk
1
イスラム教の原点。2014/06/08