感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シナモン
126
フランスのアンガーマネージメントの絵本。超不機嫌な男の子ロベールがどうやって怒りを鎮めていくか…。怒りの視覚化。なるほど。目指すのは怒らないようにしようとするのでなく、怒る必要があるときには上手に怒りを表現し、怒る必要がないときは怒らないで済むよう、上手に線引きできるようになること。「イライラ、怒りに振り回されることがなければ、どれだけ人生が穏やかなものになるでしょう」あとがきがしみた。2021/12/02
たまきら
29
本当に時々ですが、娘も手が付けられなくなる時があります。特にいつもは甘い父親と意見が食い違うと怒るので、本当は彼にこの本を読んでほしかったんですがねえ。娘は静かに読んでいました。結構上手に感情をコントロールし、怒りを引きずらない子なのですが、わかってくれたかな?しかしアンガーマネジメント協会があるんですねえ。2020/09/05
anne@灯れ松明の火
28
新着棚で。予備知識なく、開いたら、袖に「フランスの小学校では定番の1冊」という言葉。フランスの小学校の教室には必ず1冊あると言われるほどの定番のベストセラーだそうだ。大人でも難しい、怒りとの付き合い方、アンガーマネジメントを絵本にしたもの。嫌なことがあって、ムカムカした時、どうすればいいのか、かわいい少年ロベールが教えてくれる。2020/07/03
おはなし会 芽ぶっく
19
自分の中にあるモヤモヤしたものを、自分で処理するのは大人でも難しく、落ち込んだり八つ当たりしたりと、感情を持て余してしまうものです。フランスで長年読み継がれているというこちらの絵本、ロベール少年が行き場のない怒りと上手に付き合うことが書かれています。子どもの頃から、自分の中の怒りと線引きすることを学べたら、日々穏やかで過ごせるのかしら? 就学前5~6歳頃 【子ども理解を深める本たちー発達障碍や障碍について考えを改める】 2020/10/04
のりたまご
13
子ども向けアンガーマネジメントの絵本。フランスの小学校の定番の一冊とのこと。子どもの癇癪は、理屈では治められない。この絵本では「怒り」が赤い怪物のような姿で現れ、ロベール君の部屋で暴れます。子どもが説明できない「怒り」を視覚化することで、客観視できる。最後には怪物が散らかした部屋を片付けていくロベール君。小さな箱に優しくしまわれる姿がかわいい。こんなにスムーズにいくとは思わないけれど、進んで戻ってを繰り返して、落としどころを見つけていってくれることを願う。2021/08/06