内容説明
超合金を創った男 そのデザインのすべて。『勇者ライディーン』以降、スーパー戦隊シリーズ・仮面ライダーシリーズ・宇宙刑事シリーズなどの特撮ヒーローから鉄人28号(1980)・ダルタニアス・ゴッドマーズなどのデザインまで掲載。工業デザイナー村上克司の仕事をまとめたファン必携の一冊!!
目次
第1章 黎明―工業デザインと変形・合体システムの邂逅(グレートマジンガー;勇者ライディーン ほか)
第2章 飛翔―冷徹な計算から生まれたメカニズムたち(バトルフィーバーJ;未来ロボ ダルタニアス ほか)
第3章 発展―独自の哲学による新時代ヒーローの提案(電撃戦隊チェンジマン;巨獣特捜ジャスピオン ほか)
第4章 追求―新分野に向けられた先駆者の視点(高速戦隊ターボレンジャー;機動刑事ジバン ほか)
第5章 未来―飽くなき工業デザインへのチャレンジ(激走戦隊カーレンジャー;電磁戦隊メガレンジャー ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サイバーマジン
1
日本のアニメ、特撮は玩具のマーチャンダイジングに支えられ。もっと作品ごとの資料を欲してしまうが、読み物としては丁度いいのかも。メタルヒーローなどは、この人がいなければ概念すら存在しなかったのかと。子供の頃、ダルタニアスやゴッドシグマや、誰かしら持ってたなぁ。2017/03/15
えーてる
0
見開きで掲載する際に必要な余白をまったく考慮しない素人編集には閉口するが、貴重な村上画稿をまとめて目にすることができたという点で資料性の高い一冊。版権の都合か「これが入ってないなんて」というものもあるが、ないものねだりをしても詮無いことだろう。2018/01/08
とんび
0
村上デザインは実にダサい。しかし強烈に惹かれるデザインでもある。これがメジャー感というものなのだろう。 画稿が玩具を見て描いたかのような感じで、メカデザインというより、玩具の設計図という印象だ。 見てると番組の主題歌が脳内で再生され、超合金の重さを感じる気すらする。2017/08/29
刷子筆男
0
僕ら世代はズバリ、この方のデザインしたものをTVで見て、その玩具で育った。宇宙刑事が最たるもんであろうが、「キャラクターデザイナー」でも「メカニックデザイナー」でもない「工業デザイナー」の氏が「描く」……というより、図面を「引く」に限りなく近い手法で起こしているキャラやメカは、見るからに「硬そう」だ。そしてそれがとても、美しい。2017/02/28
宿無男
0
昭和のチビッ子達が憧れた特撮、アニメのキャラクターや登場メカは玩具として商品化が前提の為、アニメーターではなく工業製品デザイナーの村上克司氏がその多くを手掛けたとの事です。 豊富なカラーイラストは嬉しいのですが各キャラクターの詳しい解説や玩具の売上、スポンサーの過剰な要求で苦労した商品等の裏話も期待して購入したのですが掲載されておらず少し残念でした。2017/03/12