著者等紹介
カイザー,ヨースト[カイザー,ヨースト] [Keizer,Joost]
オランダのフローニンゲン大学で美術史准教授および学芸員課程主任として教鞭を執る。ライデン大学で博士号を取得し、ルネサンス美術とバロック美術を専門に研究。ミケランジェロ、レオナルド・ダ・ヴィンチ、アルブレヒト・デューラー、ピエロ・デラ・フランチェスカなどに関して多数の著書を出版
クリストフォロウ,クリスティナ[クリストフォロウ,クリスティナ] [Christoforou,Christina]
ロンドンを中心に活動するイラストレーター、画家。ギリシャでアートディレクターの仕事を務めた後、イギリスに移り、カンバーウェル美術大学で修士号を取得。コミュニケーションデザインの講師としても活動
岩崎亜矢[イワサキアヤ]
コピーライター(サン・アド)。広告コピー以外にも、「檸檬」の作詞家としても活動
市中芳江[イチナカヨシエ]
兵庫県生まれ。神戸市外国語大学、英米学科卒業。貿易会社に勤務したのち、フリーランスで医学・薬学分野の実務文書の英日翻訳に従事する。その後、ノンフィクションを中心に書籍翻訳にも活動の幅を広げている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マエダ
116
軍の技師として兵器を考案、建造物の設計、植物学から寓話そして絵画と博学多才なダ・ヴィンチの生涯天才なのは誰もが知るところ、かの残酷なチェーザレ・ボルジアに「誰も見たことがない驚く様な地図を作る」との約束をしそれを反故にし他国に逃亡してしまうあたりは少し新鮮なダ・ヴィンチ像であった。2016/08/09
harass
58
ダ・ヴィンチの評伝と作品をまとめたもの。公証人の父の影響か、メモなどの記録を残していく。あまり興味のなかったのだが、「アンギアーリの戦い」などに驚く。また、16世紀では、職人と芸術家の区別がされていないようだ。今の芸術家のイメージは、近代になってのもののようだ。職人たちが共同作業を行うのがが普通で、性格破綻者の天才が孤独に作業をするものではないのだと、当たり前のことを改めて認識。このシリーズは全10冊で、残すところあと一人はガウディであるが、読メの登録者が0で変だと思っていたが、今年の9月行刊予定だった。2017/08/23
紅香
21
出生から複雑。だからこその探究心。感情の起伏、人と人の関係性を追いかけてレオナルドは絵画に留まらず、本当に遠くまで精神的な旅をしたのだと本書を読んでそう受け取った。。沢山の絵画を描いたイメージ。実は数点しかないのに驚いた。未完だけど美しい。。今春、『レオナルド・ダ・ヴィンチとアンギアーリの戦い展』を観に行った。レオナルドの絵は一つも飾っていないにもかかわらず、彼の生命を受け継ごうとした肉迫迫る画家たちの気魄の中に彼は確かにいた。こうして彼は今も生きている。いつでも自由に、好奇心を持つ人の誰かの胸の中に。2018/04/11
aisu
13
読みやすい文章ですが、ルビ振ってないのと、文字がやや小さいので、子供にはどうかな。知らなかった事もあり、省略されている事もあり…。イラストも味わい深いです。僕は…というタイトルですが、あくまで第三者がレオナルドの生涯について解説…語っている感じです。2016/08/21
のり
5
写真を眺めるだけでも圧倒されます。是非とも現物を見に行きたい。実際に人体の解剖が行われることのなかった時代、1489年春に人間の頭蓋骨を手に入れ、心ゆくまで記録したという話が印象的。2016/05/05