内容説明
魔法とメルヘン、時にはこわいおとぎ話、いきいきと活躍するキャラクターたち。ミュシャからチャペックまで多彩な挿絵画家や、スタイリッシュなブック・デザインなど、チェコがもりだくさん!
目次
第1章 チェコの民話とおとぎ話(賢い王子さまのお話「火の鳥ときつねのリシュカ」「バヤヤ王子」;美しいお姫さまのお話「金髪のお姫さま」「塩と黄金」「シンデレラ」;愉快な冒険のお話「全知のおじいさんの3本の金髪」「のっぽ、ふとっちょ、千里眼」 ほか)
第2章 チェコの挿絵画家たち(アルフォンス・ミュシャ;アルトゥシ・シャイネル;ルドルフ・マテス ほか)
第3章 チェコ絵本のデザイン(チェコのアール・ヌーヴォー(アルフォンス・ミュシャ;ヴォイチェフ・プライスィク)
チェコ・アヴァンギャルド(ヨゼフ・チャペック;カレル・タイゲ)
チェコのモデン・デザイン(アドルフ・ホフマイステル;ボフミル・シュチェパーン) ほか)
著者等紹介
海野弘[ウンノヒロシ]
1939年東京都生まれ。評論家、作家。早稲田大学文学部ロシア文学科卒業後、平凡社にて『太陽』編集長を経て独立。現在、美術・映画・音楽・都市論・文学・ファッションなど幅広い分野で執筆活動を行う。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かりさ
93
なんて素敵な装丁。チェコの絵本をめぐるその歴史と美術と挿絵画家の道案内書。チェコの有名な画家ミュシャを始め、魅力的な絵がたくさん。ミュシャの優美な装飾線画に改めてうっとり。シャイネル、マテス、シュターフルの可愛らしく華やかな彩り、中でも装丁画でもある、トゥルンカのおとぎ世界を更に夢広げてくれる綺麗な絵に魅せられます。ドイツが侵入した戦時下にあってもこれほどの美しく彩り溢れる世界を描いたこと、それは戦争で陰鬱な気持ちにあった人々をどれだけ慰めたことでしょう。歴史を紐解きながら辿る絵本世界素敵な時間でした。2016/03/07
yomineko@ヴィタリにゃん
61
読み友様からのご紹介本です📚美しい挿絵とおとぎ話。どこかで見た絵はモグラくん!ミュシャは夢の様に綺麗。他にアールヌーボー調の絵や、シュールレアリスムの絵もあり、楽しめた。丁寧にもきちんとしたお話もついている。どこの国でもおとぎ話には必ず王子様とお姫様。特に金髪の、という事が強調されていた。2023/01/17
ロア
29
「おとぎ話の古書案内」の姉妹版的な本書。絵本の挿絵だけでなく、アニメーションや人形劇などについて、歴史やチェコのアーティストに特化した1冊になってます。ほのぼの温かい絵が多いチェコの絵本やアニメーションだけど、中でもカレル・スヴォリンスキーとヨゼフ・チャペックが好き!(*´>ω<`)見てるだけで心が温もるよ♡チャペックは本の装丁も沢山手がけてて、こちらもまた素晴らしい!多くのアーティストに影響を与えた、そのシンプルで優しい色使いとモダンなデザインは、ステキ過ぎてため息が出ます(๑´ω`๑)2015/08/08
かもめ通信
25
ミュシャやチャペックをはじめ、美しい挿絵や楽しいキャラクターが満載のこの本は、装丁もとっても素敵!違いのわかる大人のための絵本! 2015/10/11
野のこ
21
ふわふわした幻想的で美しい色合いの「ひつじ飼いとえんとつ掃除人」シルバーの文字に細かな装飾の贅沢な装丁に思わずため息。「森の乙女」こちらへいらっしゃい。一緒に踊りましょう♪透明で明るい色彩から鳥たちの音楽隊が舞いおりる。に胸キュン。「もくらのクルテル」モグラくんはハモニカを、ネズミはラッパを吹く。ほら、みんなが集まってきて楽しいね☆ぜひアニメーションで見てみたいです。あぁプラハに行って人形劇も見てみたい。わくわくが止まらない!!2016/10/28
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