内容説明
明るい陽光が降り注ぎ、ゆるやかに時間が流れるアメリカ西海岸の街ロサンゼルス。人々が生を謳歌するこの街に人知れず悪の種がはびこりつつある。のんきな住民たちに代わって、悪を根絶する戦いに日夜身を投ずるのは、5人の覆面戦士―エル・グラディアトール、レッド・デモン、ディアブロ・ロコ、ドクター・パンテラ、そしてキング・カラテカ。古代アステカ文明のミイラの生まれ変わりを任ずる彼らは、メキシコの大衆格闘技ルチャリブレのマスクをかぶり、ルチャドーレス・ファイブとして、人々の嘲笑に耐えながらも世界を救い続ける…。突如出現する怪獣、謎の宇宙飛行士、時代錯誤なフランス人怪盗団!覆面戦士たちに休息はない!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sin
28
むかし…マスクマンと聞けばプロレスだった。いまはヒーローのイメージ、そして基本ピンで闘う正義の味方が集団で闘う姿は日本が作り出した物と言っていいのではないだろうか?初めて戦隊という集団にであった頃、正義の集団が組織を代表して闘う悪の個人と闘う様に大きな違和感を覚えた。チームワークといえば聞こえがいいが我が国にとっては全体主義的な…それはともかく、そんなたいそうな御託は置いといてこの作品はサイコーだ。正義や悪とは関係のない常に生きる人たちとの対比、ここには正義の日常を蝕む生活感が滲み出ている。2014/09/06
fap
2
老若男女の喜怒哀楽がきちんと書かれている。 ただしキャラクタ-が多く、敵の味方が寝返るなどかなり混沌とした話作り。 主人公チームはスーパーパワーは持たず、覆面レスラーレベルの腕っぷし。 自警団ヒーローの世界に世知辛い現実感を持ち込んでいる。 街の平和というよりも身近な平和を守るために今日も活動するのである。 それにしてもこの街の治安は悪いな。 2022/01/28
ビッチュウ
1
傑作でした。メキシコの片田舎で活躍する正義の味方ルチャドーレス・ファイブと呼ばれる中年のおっさん5人組が普通な生活をしながらヒーローしている物語。とりあえず、絵柄は等身低めのデフォルメデザインだが、そのコミカルさを活かしきったアクションやら生活やらが気持ちいい作品。また、舞台となる海岸沿いの街と荒野が鮮やかな色使いで描かれていて、中年5人組のむさ苦しさを打ち消しています。もっとエピソードはあるっぽいのだが、ぜひとも邦訳してほしい作品。キャラクターが非常に魅力的で、全編日本のオタク文化の影響も感じられる。2016/12/13
kasukade
1
バカマンガだし、唐突だし、説明なしともうスゴイマンガ!頑固オヤジのラーメン屋みたいな導入です。「この世界は説明不要楽しめないヤツは帰りな!」って感じがして好き。日本のアニメの影響が非常に強いとおもいます。キャラクターデフォルメのきかせ方やパースデッサンも非常に日本アニメ好きが伝わる描き方で面白い。読んでると構成が甘いので途中でしんどくなりますが良い出来だとおもいます。なによりキャラクター可愛いのが良い★2014/12/14
じぇろポーta
0
すばらしくゆるい世界観のヒーロー漫画。ぶっちゃけ敵対する怪人たちより、よそ者を敵視しまくる極右ジジイの集まりの方がよっぽど凶悪なのが笑える。2014/11/25
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- 和書
- 天使の名を誰も知らない