内容説明
モダン・デザインの父、モリスの壁紙やテキスタイル、その他挿絵本などのデザイン作品を約250点収録。
目次
ウィリアム・モリスの4つの世界
第1章 モリスのデザイン―装飾的平面の楽しき旅(壁紙のデザイン―モリスの庭の花と小鳥;テキスタイル・デザイン―ミステリーと明快さ;タペストリーと刺繍―テキスタイルの華麗な世界)
第2章 モリスの本の世界―本を開くと美しいユートピアがあらわれる(本の中の宇宙―モリスのファンタジー世界;モリスの本の挿絵―物語と装飾の統合;モリスのブック・デザイン―美しい本に遊ぶ)
第3章 モリスの旅はつづく―アーツ・アンド・クラフツ運動からアール・ヌーヴォーへ
著者等紹介
海野弘[ウンノヒロシ]
1939年生まれ。早稲田大学文学部ロシア文学科卒業。出版社勤務を経て、幅広い分野で執筆を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nuit
118
時々見返してますが、装丁も素敵でパターン&デザインもオールフルカラー。モリスの歴史からモリスをめぐる20人の紹介など、かなり満足!キルト好きな母にも贈って喜ばれた一冊です。2018/02/18
シフォン
28
モリスの素敵なデザインとモリスの世界、家族や関わりのあった人々について紹介されている。ウイリアム・モリス展とラファエル前派展を思い出しながら眺めた。アカンサスや柳のような葉や枝が流線を成しているデザインが好みかも。アカンサスは、本のページを囲む飾り罫にも頻繁に登場しているようでこちらも素敵。また、クィーン・アンやバラ、いちご泥棒のような、画面に鳥、花、葉、実などがパターンで一面に配置されている作品はやっぱりいい。また、ゆっくりみられる機会があるといいな。2019/06/13
ゆずきゃらめる*本とお花♪
20
美しい自然を味わえるデザインのウィリアム・モリス。 商会を作りアーツ・アンド・クラフト運動を。常に新しいデザインと作り方に挑戦されたのですね。展示会を観に行きましたがどれも自然にあふれていました。小鳥と木々や花々が多いのはいつも囲まれた記憶がよくわかります。 お気に入りのデザインは〈イチゴ泥棒〉と〈ひなぎく〉2021/08/25
sasa-kuma
19
波乱万丈な人生、無骨な性格や秘められたやさしさなどを知り、ますます作品が好きになった。初期の「ひなぎく」は私の中で不動の1位。規則性を隠すように不規則さを配したり、地紋と図柄の2層のデザインなど、モリス本人の性質をあらわしているように思える。2014/11/07
はるき
18
パターンの中に吸い込まれそう。ちょっと怖い、だからこそ惹きつけられる。引力を感じます。2021/08/16