内容説明
欧州統合は地政学的な必然性からさらに進む。EU法を通した統合の不可逆性について論究する。ヨーロッパ統合の歴史を辿りEU誕生の成功と苦悩の時代から筆者の最新情報分析を基に今後のEU展望を探る。
目次
第1部 ヨーロッパ統合とは何か(EUを学ぶこと;ヨーロッパ統合とは何か;EUにおける「統合」とは何か―「統合」と「協力」の相違;国連やASEANとEUの違い;EUの目的「一つの声」・「一つの市場」の形成;EUの歴史;EUはいつできたのか―シューマン宣言とEUの成立;EU加盟;EU離脱(脱退)
EU法
欧州議会
欧州議会の選挙制度
低投票率が生んだ欧州委員長選出権限
欧州政党と欧州議会院内会派
統合の深化が生むEUの問題)
第2部 国際政治の中のEU外交(EU外交;ユーラシアにおけるEU、中国、ハンガリー、ロシアの地政学;G7とEU;プーチンの戦争とEU―その地政学的衝撃)
第3部 EU政治研究余滴(懐かしき欧州大学院大学留学のころ;最終講義録)
著者等紹介
児玉昌己[コダママサミ]
久留米大学名誉教授、法学博士(九州大学)。1952年佐世保市生まれ。同志社大学大学院法学研究科修士課程修了。欧州大学院大学(College of Europe/ベルギー)行政学研究科修了。同志社大学大学院博士後期課程満期退学。長崎純心大学人文学部教授、久留米大学法学部教授を経て現在に至る。その間、欧州大学院大学客員教授ほか、熊本大学、長崎大学、長崎県立大学、広島修道大学、活水女子大学などで非常勤講師、久留米大学公開講座「国際政治経済を観る眼」の座長を20年以上にわたって務める。海鳴庵の号で短歌を詠む。日本EU学会名誉会員、国連英検A級。専門は国際統合論、ヨーロッパ研究など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 和書
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