内容説明
地方政治の活性化は可能か。理論的実証的アプローチから地方政治研究の意義を提起。日本全体の傾向や特徴を把握したうえで、地域の事例から地方政治の特質を明らかにした。
目次
序章 本書の意図と構成
第1章 戦前の地方統治体制
第2章 戦前期地方政治の形成
第3章 戦後改革と地方政治
第4章 高度経済成長と地方政治
第5章 「三割自治」下の財政運営
第6章 五五年体制下の地方政治
第7章 停滞する地方議会
第8章 地方の反乱
第9章 地方政治の腐敗
第10章 改革の時代
第11章 平成の大合併と地方政治
第12章 災害と地方政治
終章 地方政治の課題
著者等紹介
森脇俊雅[モリワキトシマサ]
1945年生まれ。関西学院大学法学部卒業、同大学院法学研究科博士課程単位取得退学。現在、関西学院大学法学部教授、博士(法学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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無重力蜜柑
5
大学のレポートの素材として読んだ。日頃は歴史や哲学の本ばかり読んでいるので、寧ろこういう地に足のついた地方政治なんかは縁遠くなりがち。明治〜民主党政権までの地方政治の内実を分かりやすく押さえられた。次はもう少し本格的な本を読む。2021/11/09
Ishida Satoshi
0
読了。地方政治の活性化は可能か?、という疑問から、戦後日本の地方政治の全体像や傾向を把握しながら、地方分権、平成の大合併、311以降の地方政治、地方議会の改革などのトピックから現在の論点が提示されています。著者がいうように政治は永田町だけで動いているのではなく、国と地方の相互作用によって形成されており、かつ地域住民にとって身近な問題は、地方議会によって議論がなされ、決定もされているわけです。ただ全体として、身近な存在なのに市民に見えにくく、また市民も地域の実情を認識し、課題解決に取り組むための選択や決定へ