出版社内容情報
茶屋の主人は元奉行所与力。
貧乏長屋をく悪党どもの正体は?
名物料理と人情裁きが心に沁みる新捕物帳シリーズ開幕!
江戸北町奉行所の前で腰掛茶屋を開く老主人は、かつて奉行所で御仕置の記録をする与力を務めていた。訴えや裁きの待合いのため訪れる客の話を耳にし、事件や揉め事の種を見つけ出しては、自ら解決に乗り出す。
看板娘の加代や息子の紀一郎の心配をよそに、仕込み杖を手に今日も探索へ繰り出す弥兵衛だが…人情と捕物の傑作新シリーズ開店!
内容説明
江戸北町奉行所の前で腰掛茶屋を開く老主人弥兵衛は、かつて奉行所で御仕置の記録をする与力を務めていた。訴えや裁きの待合いのため訪れる客の話を耳にし、事件や揉め事の種を見つけ出しては、自ら解決に乗り出す。看板娘の加代や息子の紀一郎の心配をよそに、仕込み杖を手に今日も探索へ繰り出す弥兵衛だが…人情と捕物の傑作新シリーズ開店!
著者等紹介
吉田雄亮[ヨシダユウスケ]
1964年佐賀県生まれ。雑誌編集者を経てフリーライターに。ノンフィクション、コミック原作、実録小説を手がけ、映画化、テレビ化作品も多数。2002年「裏火盗罪科帖」シリーズで時代小説作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
152
かなり久しぶりの吉田さんの新シリーズ顔見せの第一弾。丁度良くキャラが配置されていて掴みはOK。途中のもったりした感じが否めないが、最後に持ち主のいない二千両のお金の落としどころを巡って苦笑い。もう少し続けて読んでみようかな・・2022/01/27
タイ子
78
ちょっと珍しい視点からの作品なので興味がわき読んでみる。北町奉行所に訴えや裁きの待合に使われる茶屋の主・弥兵衛が主人公。弥兵衛は以前、奉行所の与力を務めており息子に後を譲って茶屋の主に収まっている。が、そこは昔取った杵柄で客の話に不審な気配を感じると大事にならない前に乗り出していく。2人の若者を使い、仕込み杖を手に悪人に向かっていく姿はご隠居ながらカッコいい。犯人も分かっているし、どうなる展開ではないが文章が読み易くていつの間にか読み終わっている感じ。登場人物たちにも興味を惹かれる新シリーズ。2021/04/29
とし
68
北町奉行所前腰掛け茶屋 1巻。北町奉行所の例繰方与力だった弥兵衛,北町奉行所の前で腰掛茶屋を開き訴えや裁きの待合いのため訪れた客の話を耳にして、揉め事や事件の解決乗り出す物語。少し中弛みは仕方がないかな。2023/01/29
やま
65
北町奉行所前の腰掛茶屋の主である弥兵衛が、事件を探索する物語です。弥兵衛は、一刀流の遣い手で、御仕置にかかわる刑法例規取調、書籍編集を掌る役向きである北町奉行所の例繰方与力であったが、奉行所を辞めてから奉行所前の腰掛茶屋の主となり、奉行所時代には出来なかった事件の探索を始めた。→2022/12/18
ぶんぶん
19
【図書館】図書館の棚から、手を伸ばした。 たくさん、作品があるにしては、物語が平易で進行も遅い。 事件が起こって無いのだから、のんびり探索は判るのだが、その間の描写が淡々としていて、話が一向に進まないのには、少し疲れた。 各人のキャラクターの説明で終ってしまっている。 弥兵衛の一刀流免許皆伝も少しだけ、お松との仲も何にも進展が無い、啓太郎も謎の人物、大店の妾腹の子、無外流の免許皆伝、定火消の半次も、がらっばちの江戸っ子気質、お加世は吹き針の名手、この錚々たるメンバーを活かしきれていない。続刊も読んで見る。2022/05/28