内容説明
永田町政治に翻弄されてきた地方政治は、地方の時代に自律し始めた。中央と地方の政治対立、地方有権者の意識変化が自律化の起爆剤となった。本書は市町村合併・格差社会・新党結成・無党派知事の誕生などから地方の挑戦を明らかにする。
目次
都市対地方の政党学―政党システムとクリーヴィッジ
政界再編期の地方政治の新動向―「レヴァイアサン」としての国家観からの変容
第1部 事例(「自社さ」連立政権下の「中心―周辺」の表現としての住民投票―沖縄の一九九六年県民投票、名護の住民投票;新進党解党後初の国政選挙と「長崎現象」―長崎の一九九八年県知事選、衆院補選;「自自」連立政権下の複合選挙―静岡における一九九九年統一地方選・衆院補選 ほか)
第2部 分析(日本政治の変動を分析する視座;日本政治の「凍結」期としての「五五年体制」期と「解凍」期としての「政界再編」期;住民投票の位相―日本における「中心―周辺」関係 ほか)
都市対地方の行政学―「格差社会」と市町村合併・アカウンタビリティ・マニフェスト
政界再編期の日本政治の展望―地方政治の自律化と「中心対周辺」、「都市対地方」の対立軸
著者等紹介
白鳥浩[シラトリヒロシ]
現職、法政大学教授、政治学博士(現代政治分析)。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程に学び、日本学術振興会特別研究員(政治学)、長崎県立大学専任講師、静岡大学助教授、静岡大学大学院人文社会科学研究科助教授兼任を経て、法政大学社会学部社会政策科学科教授・同大学院政策科学研究科副主任教授・同大学院政策科学研究所所長。日本政治総合研究所運営委員。元ノルウェー王国オスロ大学政治学研究所客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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