内容説明
政治の責任を追及し政治の質を保証する役割を担う議院内閣制と政治意思の実現と政治の効率を求めて行く大統領制との比較。F・リッグズ、J・ラポンスらによる比較政治システムの実証的検証。
目次
序章 政治制度論の意義
第1章 永続的立憲民主政治と官僚制―理論的前提
第2章 アメリカの憲法体系は大統領制か
第3章 多民族国家において選択可能な制度は何か
第4章 ロシア議会の投票行動―政治勢力の構図と執行部・立法部の対立(1990~93年)
第5章 議院内閣制と大統領制のはざまで―統治システムに関する比較
第6章 スペインにおける大統領制と議院内閣制の相克
第7章 インドの議会制民主主義―大統領制はより良い選択肢なのか
第8章 韓国における民主主義の試み―大統領制と議院内閣制の運営
第9章 アジアにおける大統領制と議院内閣制―民主主義の擁護にとって制度的相違は重要なのか
第10章 政治制度と民主主義―政治制度をめぐる理論的潮流の検討