内容説明
相矛盾する諸要求の増大。政党・労組など、伝統的集約構造の無力化。統治能力の衰退。慢性的財政危機。西欧先進諸国が抱える諸問題の根底に横たわる要因は何か。
目次
序論 理解するために比較する
第1部 社会の国家化(混合経済―半資本主義、半社会主義;保護者としての国家―組織された救いの神;社会保障―粘土の足で立つ巨人;福祉国家批判)
第2部 国家のコーポラティズム化(増殖する利益表出;利益の集約―過多による混雑;妥協の懐妊過程―アクターとその舞台;政治体制と裁定の類型)
結論 先進社会の未来像―国家化過剰社会か、市民的社会か?