内容説明
飛翔する魂の軌跡。1933年8月、羽田を飛び立つがあえなく伊豆半島で墜死した朝鮮人女性飛行士・朴敬元。民族や女性への差別のなかで自由を求め、自己実現を希求した朴敬元に想いを重ね、緻密な調査の元に彼女の生涯を描き切る。
目次
序章 大邱の林檎園
第1章 ウォントンハダの子
第2章 ウィルソンの飛行機
第3章 立川の赤っ風
第4章 奪われし野にも春は来るか
第5章 わが女流飛行家は何故伸展しないか
第6章 乳の流れる郷へ
終章 玄岳の慰霊碑
著者等紹介
加納実紀代[カノウミキヨ]
1940年7月、ソウルに生まれる。女性史研究。1976年より「女たちの現在を問う会」会員として96年までに『銃後史ノート』10巻、『銃後史ノート戦後篇』8巻を刊行。2019年2月、死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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