内容説明
父さんの死から、ぼくは「命」を発見した。小さな庭を守り、夢を耕し、一本の樹を自らの庭に植えるために…。父の死を看取り、母の老いを共に生きる主人公には、父と母の命が引き継がれている。だれもが死を迎え、だれもが老いる。本作品はフィクションではないし、いわゆるノンフィクションでもまたない。著者自身が引き受ける一人称の「私」の名において記述された「遺書」である。
目次
序章 父さんへの手紙
第1章 父の庭
第2章 母の庭
第3章 息子の庭
終章 娘への手紙
著者等紹介
大城貞俊[オオシロサダトシ]
1949年沖縄県大宜味村に生まれる。元琉球大学教育学部教授。詩人、作家。県立高校や県立教育センター、県立学校教育課、昭和薬科大学附属中高等学校勤務を経て2009年琉球大学教育学部に採用。2014年琉球大学教育学部教授で定年退職。沖縄タイムス芸術選賞文学部門(評論)奨励賞、具志川市文学賞、沖縄市戯曲大賞、九州芸術祭文学賞佳作、文の京文芸賞最優秀賞、山之口貘賞、沖縄タイムス芸術選賞文学部門(小説)大賞、やまなし文学賞佳作、さきがけ文学賞最高賞などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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- 和書
- 福祉社会学研究 〈21〉