内容説明
その、生き難さに抗うために。女が、リブの、中国の、アジアの、ロシアの、戦時下の、植民地の、無数の女たちに、時空を超え、国境を超えて、互いに出会いなおすための、フェミニズム批評。女性解放の息吹を受けつぎ、現在へつないでいく、珠玉の評論集。
目次
第1章 国境往還(蕭紅が“異郷”日本で書いた詩;大連断想 ほか)
第2章 歴史をみなおす視線(田村泰次郎が描いた“貞貞”―『肉体の悪魔』再読;洲之内徹の書いた日中戦争 ほか)
第3章 水に流された性革命(『赤い恋』の衝撃―コロンタイの受容と誤解;コロンタイの恋愛論の中国への紹介と反響 ほか)
第4章 リブの時代をいまにつなぐ(対幻想のかげで―高橋たか子・矢川澄子・冥王まさ子の六〇年代;干刈あがた―同世代の死 ほか)
著者等紹介
秋山洋子[アキヤマヨウコ]
1942年生。専門は中国女性史、女性文学。駿河台大学で留学生の日本語教育にたずさわる。日本ウーマンリブ運動の先駆的グループ「ウルフの会」メンバー。日本女性学会、中国女性史研究会会員。2016年8月26日逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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