内容説明
自衛隊は文学・映画にどのように描かれてきたか?世界初の自衛隊文学論!
目次
1 自衛隊小説論
2 変容する自衛隊
3 自衛隊映画論
著者等紹介
川村湊[カワムラミナト]
1951年北海道に生れる。現在、法政大学国際文化学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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南包
3
全3章 「自衛隊小説論」「変容する自衛隊」「自衛隊映画論」のうち第3章「自衛隊映画論」のみ読む。この章の素はどうどうやら『自衛隊協力映画(須藤遥子)』らしい。しかし、映画『兵隊やくざ』の主演勝新太郎と田村高廣を勝新太郎と田宮二郎と間違えたのは、どうかと思う。この点だけでもこの本はいけません。2015/12/05
Tsuneto Ishi
2
自衛隊が登場する小説や映画の多くが紹介されており、資料としても役に立つ図書でした。 自衛隊の在り方に対する著者の考えに対しては素直にはうなずけないなと感じましたが、国の重要な機関である自衛隊がこれまでどのように扱われてきたかがよくわかります。 設立の経緯や憲法との関連など様々な問題のある自衛隊ですが、国民の支持がこれまでで一番高まっている今現在こそ、法の整備のもと公務員として堂々と活躍してほしい。2015/03/18
澄川石狩掾
1
自衛隊が日本文学の中でいかに表象されてきたのかが、勉強になった。日本国憲法下の日本国家における自衛隊という「矛盾」に正面から向き合った「自衛隊文学」はほとんどないらしい。2024/01/06
Soma Oishi
1
柄谷行人さんの書評から読んでみました。 なかなか良かった。 川村湊さんの他の本も読んでみたい。幸いなことに図書館に結構ある。 個人的な興味は総合判断である。批判を欠きまたは自己を省察せず判断することは総合判断に非ず。総合判断でないものは蒙昧主義であり、反知性となる。総合判断は帰納でありそういった帰納の学問は人間の認識を問いつつ又はその限界を問いつつありえる。人間の認識を省察することで総合判断はありえる。人間の認識を問わずその批判を欠いて総合判断はありえない。字のごとく総合に成りえないからである2015/05/20