内容説明
日本のフェミニズム史の巨星山川菊栄が没したのは1980年、今からちょうど20年前のことである。1890年の生まれであるから、今年は菊栄生誕110年にも当たる。本書は、菊栄生誕110年、没後20年の記念事業の一環として出版するものである。
目次
1 受賞者スピーチ(山川菊栄研究から始まった「山川菊栄賞」(81‐82)
女性の経験を掘り起こす(83‐89)
女性差別の現実に切り込む(91‐94)
身体とセクシュアリティへの関心(95‐99))
2 山川菊栄生誕百年記念シンポジウム「現代フェミニズムと山川菊栄」(山川菊栄をとおして見た朝鮮と日本;女性学の先駆としての山川菊栄―性・母性をめぐる主張から;日本におけるマルクス主義フェミニズムの源流―山川菊栄の今日的意義について)
3 連続学習会「いま「山川菊栄」を読む」(山川菊栄―その人と業績;山川菊栄のセクシュアリティ論;山川菊栄の労働運動論;戦時下の山川菊栄;山川菊栄とナショナリズム)
4 山川菊栄記念会ゆかりの人びと(半世紀の思い出―山川菊栄さんを偲ぶ;婦人少年局長時代の山川菊栄先生;山川菊栄先生の業績について;母・山川菊栄と、山川菊栄賞について;山川菊栄さんに学ぶ;山川菊栄記念会設立趣意書/山川菊栄記念会規約)