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内容説明
交通事故、自然災害、愛する人の急死…。多くの人は、人生のある時点で、一度ならず深刻なトラウマを経験する。ところが同じ出来事に遭遇しても、人によって反応は異なる。うつ病やPTSDを発症し何年も苦しむ人もいれば、試練の後、回復し前進する人もいる。こうした違いはなぜ生じるのだろうか?著者らは、ベトナム戦争時に捕虜になった退役軍人、虐待を受けた人、がん患者、誘拐やレイプの被害者等のトラウマ・サバイバーたちにインタビューを重ね、高いレジリエンスを発揮している人たちは、何かしら共通した方法でストレスとトラウマに対処していることを見出した。本書では、この分析結果から導き出された10のレジリエンス要因と、そのを裏打ちする疫学的、生物学的な最新の研究成果を併せて紹介している。困難な出来事の後に回復する能力―レジリエンスとは何か、レジリエンスを身につけるためにはどのような実践が有効なのかを具体的に示した1冊。
目次
レジリエンスとは何か?
楽観主義であること―現実を見つめ、明るい未来を信じる
恐怖と向き合う―その生物学的背景と対処法、活用法
道徳指針をもつ―正義を実践する
信仰とスピリチュアリティ―罪悪感、赦し、回復
社会的サポートを求める―相互に依存すること
ロールモデルを手本に行動する
トレーニング―健康を保ち身体を鍛える
脳の健康増進―知力と感情調整力を鍛える
認知と感情を柔軟にする
意味、目的を知る―人生の出来事を成長につなげる
レジリエンスの実践
著者等紹介
森下愛[モリシタアイ]
精神科医。佐賀医科大学医学部(現佐賀大学医学部)卒業、国立精神神経センター病院、熊本大学医学部付属病院神経精神科、熊本県立こころの医療センター、大阪市立大学医学部付属病院神経精神科勤務を経て、現在マウントサイナイ医科大学にて臨床研究に従事
西大輔[ニシダイスケ]
医学博士、精神科医、産業医。九州大学医学部卒業。国立病院機構災害医療センター精神科科長などを経て、国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所室長。うつ病や外傷後ストレス障害などの予防をテーマに多数の学術論文を発表
森下博文[モリシタヒロフミ]
マウントサイナイ医科大学助教授、医学博士。九州大学医学部卒業、国立精神神経センター病院精神科勤務後、大阪大学大学院医学系研究科、理化学研究所脳科学総合研究センター研究員、米国ハーバード大学医学部研究員を経て、現在ニューヨークのマウントサイナイ医科大学にて脳の発達と可塑性の基礎研究に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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