出版社内容情報
ウィニコット以降の現代対象関係論の発展を理解するのに最適な本。特に早期発達過程の理解をベースにこれまで余り論じられる機会のなかった心という対象、スキゾイド、心身症などについても詳しく論じ、さらに自由連想・精神分析過程・創造性についても論じている。
内容説明
全体は3部に分かれている。第1部では、英国において、独立学派がどのように生まれ発展して来たかについて述べている。その中で、筆者が特に影響を受けた二人の分析家ウィニコットとボラスの理論について詳しく述べた。第2部では、早期発達過程の理解をベースに、様々な自己の病理が展開することを述べている。自己の病理と言うと、偽りの自己について検討することが一般的だと思われるが、本書では、これまで余り論じられる機会のなかった心という対象、スキゾイド、心身症などについて、より詳しく論じている。第3部では、遊ぶことの概念を中心に据えて、自由連想や精神分析過程について、また創造性について論じてある。
目次
第1部 英国独立学派の対象関係論の展開(英国独立学派の精神分析;ウィニコットの対象関係論;ボラスの対象関係論)
第2部 早期発達と自己の病理(早期発達の理論;心とは何か;スキゾイド再考;ウィニコットの心身症(精神・身体障害)論)
第3部 遊ぶこと、自発性(コミックとしての世界;遊ぶことの論理;自由連想することの意義;終わりのない質問;音楽と精神分析)
著者等紹介
館直彦[タチナオヒコ]
1953年東京に生まれる。1981年大阪大学医学部卒業。1995年東京慈恵会医科大学講師。現職、天理大学大学院臨床人間学研究科教授、個人開業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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