出版社内容情報
ナルシシズムという言葉は曖昧であるが使用価値が高いがゆえに,絶えず厳密な学問的検討が要求される。本書では,臨床素材をもとにナルシシズムについての論考を,成人,ひきこもり,児童といったカテゴリー別に並べ,現在日本の精神分析がこの用語をどう考えているかを気鋭の著者らが論じる。●狩野力八郎先生還暦記念論文集
目次
ナルシシズム―閉ざされた心と開かれた心
自己愛の病理について自己心理学的立場からの一考察
「心が閉じる」局面と治療関係―ひきこもりケースの精神療法より
自己愛人格障害患者との精神療法―スーパービジョンと治療者としての能動性
ひきこもりとナルシシズム
被虐待体験と自己愛的な万能感について
病的自己愛の発達と子どもの自己愛障害
ターニングポイント―その思索の航跡
ナルシシズムについての覚書―心的な死との関連で
著者等紹介
藤山直樹[フジヤマナオキ]
1953年福岡県に生れる。幼少期を山口県の瀬戸内海岸で育つ。1978年東京大学医学部卒業。その後、帝京大学医学部助手、東京大学保健センター講師、日本女子大学人間社会学部教授を経て、上智大学総合人間科学部心理学科教授。東京神宮前にて個人開業。国際精神分析学会(IPA)認定精神分析家、日本精神分析学会教育研修委員長。専攻は精神分析(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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