感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kobajun
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嫉妬について、特に病的…当人と相手或いは嫉妬を向けられる第三者の関係が正常のソレとは異なる、疾患レベルの臨床例を類型化した貴重な?書籍。刊行は2006年で症例も今となっては少し前時代的な文化の影響が垣間見れるモノもあるが、何分嫉妬について正しい理解で紐解く試み自体が少ないので、大変参考になった。個人的には、嫉妬というのは正常の域であれば悪い面ばかりでは無く、当人のコントロール次第なのと、負に向かいがちなエネルギーも前向きなものへ昇華させられるものだと思っているが、真に病的なものはその次元ではないと感じた。2019/07/12