文春新書<br> 日本の会社40の弱点―外国人社員の証言

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文春新書
日本の会社40の弱点―外国人社員の証言

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  • サイズ 新書判/ページ数 197p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166609451
  • NDC分類 336.4
  • Cコード C0295

出版社内容情報

相談されると黙り込む上司。「できません」と堂々と言う部下。自己紹介は名前ではなく社名から…。外国人社員が語る日本人の不思議。

日本企業に勤務する外国人社員向けに研修や講演を行っている著者が、外国人社員と日本人社員の「常識」の違いを物語る実例約40本を紹介します。たとえば――。
中国に進出した日系アパレルメーカーに勤める40代の中国人男性は、日本人店長から7月7日に新規店のオープニングセレモニーを開くと聞いて、激怒しました。中国でも七夕はありますが、7月7日は盧溝橋事件が起きた日で、国内が反日一色染まるからです。
また、日本人社員への様々な疑問も紹介されます。上司に相談すると、なぜ瞑想するかのように黙りこむのか?上司から仕事を頼まれたときに、「できません」となぜ自信満々に言えるのか?なぜ、社内で反対の意見を言うと、疎んじられるのか?自己紹介のときに、会社・所属部署・名前の順番に言うのはおかしい不可解だ(米国では、まず名前)、などなどです。 ふだん気が付かない日本人の特性が、楽しく読める一冊です。

内容説明

グローバル化が叫ばれて久しいけれど、外国人社員から見れば、日本の企業文化はいまだに不可解なことばかり。外国人社員向け研修の第一人者である著者が、17ヵ国40人から実際に相談された日本企業の困った事例を紹介し、その解決策を伝授する。

目次

第1章 職場のコミュニケーション編(七夕の日に祝賀行事なんてありえません。(中国人・40代男性)
日本人が自己紹介する順番は、おかしくないですか?(アメリカ人・30代男性) ほか)
第2章 ビジネス日本語編(プラスアルファ?ハローワーク?初めて聞く英語に戸惑っています。(オーストラリア人・20代男性)
おでんの注文で悩むコンビニ店員です。(韓国人・10代女性) ほか)
第3章 マネジメント・チームワーク編(時間厳守といいながら、会議が時間通り終わりません。(タイ人・30代女性)
グローバル化って精神論のコトだったんですか?(カナダ人・20代男性) ほか)
第4章 悩める上司編(課長!私の「分かりました」が分っていなかったのですか?(インド人・20代男性)
ホウレンソウを逐一求められるのはなぜですか?(中国人・20代男性) ほか)
第5章 就職活動・キャリア編(グループディスカッションで論破しているのに内定がもらえません。(中国人・20代女性)
給与明細をみるといろいろ引かれていて凹みました。(ベトナム人・20代男性) ほか)

著者等紹介

小平達也[コダイラタツヤ]
1973年、神奈川県生まれ。グローバル人材戦略研究所所長/株式会社ジェイエーエス(Japan Active Solutions)代表取締役社長。政府関係機関の有識者会議座長・委員、大学院講師も務める。明治大学大学院修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

slowlifer

26
会社と言っても洋の東西で大きく異なる。日本のルーツは農村型社会でメンバーシップ型。共同体としての調和を尊重し、各人の役割も臨機応変でゼネラリスト型。就職というより就社。時間軸も比較的長期。一方、欧州では東インド会社のように、胡椒や香辛料を求めてインドへ出航した経緯。出資者がいて配当を求め、船長、料理人など各人の職務が明確で専門的なジョブ型。(「これは私の仕事ではない」となる)。配置転換はない。社長は社員の代表ではなく、株主の決定。けど日本企業でも、伝統的製造業から新興型サービス業まで様々で実に多彩かと。2016/09/25

さきん

25
コミュニケーションの誤解という外国人特有の問題から、会社そのものの在り方を問う外国人の指摘まで網羅して紹介している。英訳して外国人に読んでもらうのもいいかもしれない。日本の若者、特にゆとり世代の感覚と欧州からくる労働者の感覚に近いものを感じる。2018/07/28

Willie the Wildcat

18
(”弱点”ではなく)違い。文化、宗教、歴史、イデオロギーなどの違い。現代のビジネス環境で、必然的に求められる違いの理解は基本。その上で、お互いの違いを踏まえたComm.。興味深かったのが、『うさきとかめ』の解釈。特にカメルーン!一方、「かわいい対応」?など、少なからず過大表現・拡大解釈も散見。(鵜呑みにすることなく)時に、間違えて学ぶことも経験と割り切る気持ちも重要に感じる。2013/12/30

isao_key

8
あとがきにあるとおり本書は主に外国人社員による日本企業への「認識のズレ」をテーマに紹介している。日本企業のやり方が悪いと言うのではなく、外国人社員を持つと起こり得る不満や、想定できない事例など、日本人だけでは考えられない問題が持ち上げる。本書の著者は実際に外国人社員から相談された話を書いている。日本の会社にどんな不満があるのか、本音の部分を知るのにとてもいい本である。中でも、タイ人女性が指摘する時間厳守を社員に求めておきながら、会議や退社時間などが明確でない点は大いに賛成。サービス残業を生む要因でもある。2016/12/30

ニケ

6
こういうのって異文化コミュニケーションでいいんだよね?ウサギと亀の話の象徴するものが国によって違う話は面白いと思いました。んでも、喉渇いたんじゃない?って言われて、コーヒー出せってこととは私は思わないなあ。今の会社でも前の会社でもそんな話はなかった。友達同士で出かけた時ならそっち向きに話が発展することもありそうだけど、会社でそれはなさそうな…いやもしそういうもんだとしたら なんかすごい。よねえ。2015/06/19

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