内容説明
本書は、ほとんどの事例において具体的であり臨場感の伝わってくるものとなった。しかも、見事な成功例ばかりではないところも、本書の現実味を増している。「暴力」に対して各執筆者が忌憚なくそれぞれの場での実践を語っている本書は、暴力的な青少年に対処する際の参考になるものである。
目次
1 剣道の強制が原因と語る家庭内暴力の一事例―なにをどうして欲しいかがわかるまで
2 難治な家庭内暴力の入院治療について―チーム医療の視点から
3 特定不能の人格障害と診断された粗暴な少女の事例
4 放火を起した女子分裂病の症例
5 いじめによる傷害致死の事例
6 いじめ問題の解決に向けて―中学生に対するグループアプローチ
著者等紹介
中村伸一[ナカムラシンイチ]
1975年順天堂大学医学部卒業。1978年順天堂大学医学部精神医学教室卒後研修プログラム修了。1989年中村心理療法研究室開設。現職は中村心理療法研究室室長。順天堂大学医学部精神医学教室助手
生島浩[ショウジマヒロシ]
1956年東京に生まれる。1979年一橋大学社会学部社会学科卒業。1979年法務省に入省し、横浜保護観察所の保護監察官、法務総合研究所室長研究官などを経て、1992年筑波大学院修士課程教育研究科カウンセリング専攻修了。2000年法務省浦和保護観察所観察第一課長。現職は福島大学大学院教育学研究科助教授
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