内容説明
カリーン・ホーナイは、精神分析が、本能的な考え方から、人間関係および文化的な考え方に変化することに力を貸した多くの精神分析思想家の一人であった。本書は、幾多の世代にわたる分析者やその患者たちへの彼女の教えの影響、ならびに精神療法の発展にもたらした彼女の分析技法に関する最後の連続講義を、テープから起こし編集したものである。
目次
1 分析者の注意の質について
2 自由連想と寝椅子の使用
3 患者を理解するための特殊な分析方法
4 困難と防衛
5 知的過程か情動的体験か
カリーン・ホーナイの思い出
著者等紹介
ホーナイ,カリーン[Horney,Karen]
フロイドの弟子のうちで、有名な5人の女流精神分析家の1人。1985年ドイツのハンブルグに生まれる。1913年ベルリン大学で医学博士号取得。1920年ベルリン精神分析研究所に入所、講義を分担すると同時に分析者の訓練に当たる。1932年アメリカのシカゴに精神分析研究所を設立したフランツ・アレクサンダーの求めに応じ、シカゴに移住。1934年ニューヨーク精神分析研究所に移る。1941年ホーナイ自身の精神分析組織である「精神分析発展のための協会」を設立。同時に「アメリカ精神分析学会誌」を創刊。1952年ホーナイを後援する人たちによってホーナイ財団がつくられ、ホーナイ・クリニックも開設されたが、同年「最終講義」半ばにして、肺癌により病没。終生、治療者であり、教師であり著作家であり続けた。主要著書に『現代神経症人格』『精神分析の新しい道』『自己分析』『心の葛藤』『女性の心理』『神経症と人間の成長』(いずれも邦訳は『ホーナイ全集』誠信書房に所収)および『ホーナイの最終講義』(ダグラス・H・イングラム編)
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