内容説明
ファルマコビジランスの基本的な概念、特に国際環境下での安全性概念の把握をも含めて、総体的にその理念、現状、実施要点、国際環境の影響などについて解説。
目次
1章 歴史的考察から学ぶファルマコビジランスの理念の理解―今なぜファルマコビジランスなのか
2章 ファルマコビジランスの対象領域
3章 情報還元・共有の効率化―医師、患者、関連企業、海外提携企業、ジェネリック企業など
4章 自己査察―社内査察制度の導入、SOPとの整合性、重篤、未知副作用の認識日などの設定
5章 遺伝薬理学、薬剤ゲノミクス研究―ファルマコビジランスの将来展望/副作用自発報告制度の導入から薬剤疫学への発展、遺伝薬理学ならびに薬剤ゲノミクス研究への進展
6章 育薬の観点からのファルマコビジランス
7章 適正なファルマコビジランス運営に際してのバリアー
8章 薬害とファルマコビジランス
9章 今後の展望
参考資料
著者等紹介
鈴木伸二[スズキシンジ]
薬学博士。ヘルスケアー・ネットワーク主宰。元スイス・チバガイギー社国際医薬品安全性情報室長。1932年東京生まれ。1956年明治薬科大学薬学科卒業。1957年国立公衆衛生院衛生技術学科(一年課程)修了。1966年ローマ大学薬学部卒業。1966年薬学博士(ローマ大学)。1957年~1965年国立衛生試験所勤務(厚生技官)。1961年~1963年イタリア政府国費留学生としてイタリア国立高等衛生研究所(ISS)に留学(二年間)。1965年~1967年イタリア薬剤療法研究所(IFI)勤務。1967年スイス・チバガイギー社(現:ノバルティス社)医学部勤務:専門―医薬品安全性問題。1995年同社定年退職(国際医薬品安全性情報室長)。1997年~ヘルスケアー・ネットワーク主宰(医薬英語論文翻訳添削ネット、副作用ネット主宰。そのほか日本での講演活動をおこなう)。1997年~「くすりの適正使用協議会」海外コーディネーター。現在、スイスに居住。所属学会―日本薬剤疫学会、International Society of Pharmacoepidemiology、International Society of Pharmacovigilance、American Association for Therapeutic Humor(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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