内容説明
本書では、単なるアトラスとは違って、全ての症例で血球の写真と具体的な症例の提示とがあり、1例1例が完結するようになっている。そして個々の症例では、そこから診断・治療・病態理解へと段階的に進めるような3~4問の設問がなされている。内容は、具体的な症例のアトラスであり、使用したのは末梢血・骨髄の写真をはじめ、リンパ節・骨髄の組織標本や、レントゲン・CTなどのフィルム類あるいは病変部のマクロ写真などの生きた臨床材料の写真である。そしてそれらのもとになった症例のケーススタディのなかで、どのように所見を把握するか、いかにして診断・治療など次のステップに進むかを設問のかたちで理解を深め、あわせて疾患に応じて病態・分子/遺伝子異常までの知識の理解へと進めるように計画されている。
目次
1 赤血球系疾患
2 白血球系疾患
3 悪性リンパ腫
4 形質細胞系疾患
5 出血傾向
6 重要な治療とその副作用、薬剤性血液異常など
著者等紹介
吉田弥太郎[ヨシダヤタロウ]
武田総合病院副院長/血液内科
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