内容説明
世界的に注目されるプラネタリー・アーバニゼーション研究を軸に十三編の軌跡が織りなす、これからの都市空間を考究するための実践。
目次
序 プラネタリー・アーバニゼーション研究をひらく
第1部 スケール/ヒンターランド
第2部 インフラストラクチャー/ロジスティクス
第3部 ポストコロニアル都市理論/関係論的転回
第4部 抽象空間/都市への権利/自然の生産
あとがきにかえて それでも惑星都市を彷徨するために
著者等紹介
平田周[ヒラタシュウ]
1981年生まれ。思想史。パリ第8大学博士課程修了。博士(哲学)。日本学術振興会特別研究員(PD)を経て、南山大学外国語学部フランス学科准教授
仙波希望[センバノゾム]
1987年生まれ。都市研究、カルチュラル・スタディーズ。博士(学術)。広島文教大学人間科学部専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
人生ゴルディアス
6
都市を定義しようとすると、我々が普段認識している以上に難しく、都市の定義が曖昧なら、対置させられる農村や後背地の概念もまた怪しい、という問題意識はいい。また、定量的/定性的に定義しては漏らすものが多すぎるので、人と土地との関係性によって把握すべきではという観点もわかる。だが、ドゥルーズとかルフェーブルとか持ち出して、こいつら自分が何喋ってるか本当にわかってるの?「時間は反復と循環性に支配され、不動の空間が樹立されることによって圧倒される」とか言う文章を、雰囲気意外にどう理解できるって言うんだろう?2021/07/17
uehara
1
再読。いつ読み終えたか忘れたので2月末で。「ヒンターランド(後背地)であったりの議論を具体的に適用したり、その議論の背景を位置づけたり、さぐったり。原口論考のヤクザへの記述は興味深い(領域的権力と経済的権力のせめぎあい)。2024/02/29
-
- 和書
- 合格パズル 〈1〉