内容説明
ウルフは本書によって恐れに代わる勇気を、人生からの退却に代わる自己彫刻の人生を説いて人理的な光明を与えた。「バブルの崩壊」以来、日本も戦後最大の不況に見舞われた。明治維新、終戦後と同様の大変革期の波にもまれ、光明を見出せないでいる。ルーズヴェルト大統領のように国民に勇気を与える政治家もいない。しかし、外的環境はどうあれ、自らに勇気を与えることを怠ってはならない。本書はきっと読者の心に光明を与え、迷い道から本道へとガイドし、幸福な人生を選ぶ一助となるに違いない。本書の今日的価値はそこにある。
目次
第１章 基本原則―造形芸術のように生きる
第２章 素材について―劣等コンプレックス
第３章 障害について―恐れと劣等性
第４章 技能について―補償と過補償
第５章 道具について―性格とパーソナリティ
第６章 再び道具について―葛藤と感情
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おいかわ
10
いやぁ〜面白い(笑) この本を読んで、劣等感や劣等性に対する見方が180度変わった。例えば、一度骨折した骨がくっつくと前よりも太く強くなるように、例えば、目の不自由な人の聴覚が異常に鋭くなることがあるように、欠点があるからこそ、人はそれを補償しようとする。しかもただ補うだけではなく、時にはその機能に欠陥が出来る前よりもずっと強くなる。小さい頃に誰よりもコミュニケーションが苦手だった自分は、コミュニケーションの天才になるかもしれない(笑)人間って凄い。2015/05/19
