出版社内容情報
ある朝、枕の下に、ぐちゃぐちゃに絡まった、真っ黒な糸を見つけた紗良沙。その糸は毎朝、枕の下に現れ、まいってしまい……。
【目次】
内容説明
ある日、まくらの下に、ぐちゃぐちゃにからまった真っ黒な糸を見つけた、立石紗良沙、小学6年生。わけのわからない糸は、毎朝まくらの下に現れるも、捨てるタイミングを逃し、悩んでいると―「それ、こまってるなら、もらってもいい?」クラスメイトの寧人に声をかけられる。糸は「悩み糸」といい、ほどけば大丈夫だと教えてもらうが…。こんがらがってしまった心と糸を、そっとほどく物語。
著者等紹介
久米絵美里[クメエミリ]
1987年、東京都生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒。「言葉屋」で第5回朝日学生新聞社児童文学賞、『嘘吹きネットワーク』(PHP研究所)で、第38回うつのみやこども賞を受賞
久米火詩[クメヒウタ]
長野県原村生まれ。イラストレーター。名古屋市立大学芸術工学部情報環境デザイン学科卒。書籍や雑誌、教科書、広告やパッケージなど幅広く手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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雪丸 風人
15
真心の込もった言葉に触れて、手紙の持つ価値を見直しました。主人公は控えめな小学六年生。もつれた感情が形になった“悩み糸”が溜まる日々に戸惑う彼女が、その道に詳しい少年の手を借りて、思わぬ事態に首を突っ込んでいきます。助け合いのネットワークを広げようとする主人公、素敵ですね。少年も困っている人をスルー出来ないタイプなのが微笑ましいです。言葉選びの重みを実感できる彼の真摯な言動は要注目!悩みの思わぬ効用、マイナスをプラスに転じる発想の妙、子どもたちのがんばりから吸収してみては?(対象年齢は11歳半以上かな?)2026/03/24
菱沼
3
小学生にしては大人びていると感じたけれど、どうなんだろう。中学2年生くらいの設定でもいいような気がした。テーマは悪くない。申し訳ないけれど、多用されている美文調のポエムのような比喩表現が「私」には合わなかった。廊下の描写で「その上には、線香花火も救いの手を差しのべたくなるであろうほどに儚い豆電球」。天井から下がっているなら「裸電球」だろう。言葉に丁寧なようでいて雑な印象。主人公の控えめなようでおせっかいなところも気になった。「自信にあふれた母親ほど、おそろしいものはない」この一行にはおおいに共感。2026/02/01
かはほり
2
登場人物の3者3様の「悩み事」は、あるあるだなあと思いながら読んだ。好かれなくてもいい、だけど嫌われるのだけは嫌だというのは切ないね。おとなしめの子ってそう思っているのかな? 私のまわりでも手芸をやっている子どもが少なくなくなった(かっての勤務校では、手芸部は廃部。)ので、この本の描写について行けるかな? おしゃれな挿絵が物語に良く合っていると思ったら、同じ久米さんだった。直前に読んだ「自由の女神像」のイラストを描いた方だったのね。2026/02/14
nago
1
ある日突然、枕に黒い糸が絡まっていたら…。6年生の紗良沙が見つけたそれは、「悩み糸」。それを見かけた寧人と、話がまわっいきます。絡まりをほどく。手芸。いろんな個々の悩み。向き合う勇気。2026/05/26
kira
1
悩みが糸になって枕元に現れたら…。黒くて細くて絡まった糸、鮮やかな色合いの毛糸…など、悩みから生まれる糸は人それぞれ。こんがらがった糸を解きほぐし、悩みと見つめ合うことで、悩む苦しみから一歩前に進めていくことのできる物語。2026/05/03




