内容説明
隣の席の転校生はずっとイライラ、トゲトゲ…まるでヤマアラシ。ヤマアラシが起こした小さな嵐が、わたしを少しずつ変えていく―爽やかでまっすぐな、青春ストーリー!
著者等紹介
蓼内明子[タテナイアキコ]
青森県生まれ。第1回フレーベル館ものがたり新人賞大賞を受賞し、2018年『右手にミミズク』でデビュー。『きつねの時間』で日本児童文芸家協会主催第18回創作コンクールつばさ賞“読み物部門”優秀賞受賞。児童文学同人誌「ももたろう」同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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chimako
78
児童書的には丸く収まってめでたしめでたし。転校生=感じ悪くて馴染めない そこに関わる級友 その級友には人に言えない後悔がある 二人が噂の種となり嫌な空気が! 学級会 みんなが気持ちを伝え合う 誤解もとけて新しく生まれ変わるクラス と言う王道のお話。あんなに全てを話さないと分かり合えないのか。もうちょっとみんなが良い意味で緩く繋がることはできないのか。今の子は大変だ…と変に感心したり。子どもが親をちゃん付けで呼ぶのには抵抗があり、その理由も途中明かされるが個人的にはちょっと。こんなお話が小学生は好きなのね。2023/04/18
☆よいこ
73
児童書。6年生の始業式に転校してきた桐林敏(きりばやしびん)はイライラツンケンしたヤマアラシみたいな奴だった。クラスの雰囲気も悪くなって、ウタは父親に愚痴る。2年前に母親が亡くなって料理もこなす父親は、ウタにヤマアラシの話を聞くのが楽しみになった。ウタの名字が「長谷部」というのに興味を持ったヤマアラシ敏は何故かウタに話しかけて来るようになる。サッカーのリフティングが何回できるか、ウタに見せてくれるというので河川敷で会う約束をした▽青春ストーリー。良本。2022年刊▽『右手にミミズク』も良本だけどこれも好き2023/03/04
そら
28
辛口ごめん!高評価が多い中、言いにくいけど、、最後の学級会が私にはドン引きでした(^^;)。「いい学級会だった。」と言い放った教師に背筋が凍る思いが、、。でも、きっと作者をはじめみんなは何とも思わないんだろうな。これが最高、これが仲間、ウタちゃんが一人の時間を大事にしていることも理解してるでしょって言いたいんだろうな。子供たちに言いたいよ。そこまで自分をさらけ出さなきゃ人との関係築けないって思わないでね。大人も頼むから、子供を洗脳しないでほしい。2023/04/04
マツユキ
13
母が亡くなってから、料理を作るようになった父との食卓で、ヤマアラシみたいな転校生の話題になり…。小6のウタの家庭、学校での物語。誰かといる時間も、一人でいる時間も大切。印象悪く見えても、それがその人のすべてじゃない。ウタが、不器用ながりも、友人や過去の自分と向き合っていく様子が丁寧に描かれていました。サッカーとフィギュア造形、どちらも奥が深い。最後まで読んで表紙を見ると、改めて良い絵だなと思いました。2025/03/16
雪丸 風人
13
事情や背景を知ることでお互いの見方は変わる。心にフタをせず気持ちを出していこう。そんな願いが込められた作品ですね。主人公は父子家庭の小6女子。取り返しのつかない過去に苦しむ彼女が、いつも不機嫌に見える転校生との関わりを通じて、人とのほど良い距離感を学んでいきます。主人公がピンチを乗り越え、心の澱もとれて、開放的な気分になっていくところが良かったですね。転校生の思い切った行動も素晴らしかった!主人公が孤立するあたりは読むのがつらかったですが、これも物語に夢中になれた証しですね。(対象年齢は11歳以上かな?)2022/09/01