目次
チョウたちを呼ぶ庭づくり
土手からフキノトウが顔を出した
田んぼから合唱がきこえてくる
光がまぶしい季節
ころもがえの季節
小さな命がねむるとき
著者等紹介
今森光彦[イマモリミツヒコ]
1954年、滋賀県生まれ。写真家。1980年よりフリーランスの作家活動にはいる。琵琶湖をのぞむ自然に囲まれた風景を「里山」と名づけ、自然と人との関わりを撮り続けている。写真集に『今森光彦 昆虫記』『今森光彦 世界昆虫記』(福音館書店)、『里山物語』(新潮社)など。児童書に『ダンゴムシ』『世界のクワガタムシ』(アリス館)など多数。毎日出版文化賞、木村伊兵衛写真賞、土門拳賞、産経児童出版文化賞大賞、小学館児童出版文化賞など数多くの賞を受賞。NHKスペシャル「里山」等の制作にも参加している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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anne@灯れ松明の火
22
先月、この本のテーマで、今森さんの講演会を聞いた。スライドを使いながら、聞かせてもらったお話を復習するために、読んだ。30年以上かけて、千坪の土地を里山として再生させ、今では70種類の蝶が来る場所としている。その努力は想像できないぐらい大変だと思うが、とても楽しそうに話された。美しい写真の数々。ひとつのことを極めるって、本当にすごい。昨日、初めて旅する蝶アサギマダラを見た。今森さんの庭にもアサギマダラはやってくる。写真を見て、「これだった~」と嬉しくなった♪2022/11/04
カタコッタ
20
里山って穏やかで癒やされる言葉です。農村ののどかな風景も里山も人間が作って来た物なんですね。四季折々の写真も素晴らしい。チョウのためには冬越し場所が大切なのを初めて知りました。花の咲く里山も美しいですが、冬のすっかり葉を落とした雑木林も風情があります。大人にも。プレゼントにも。2021/09/02
さくら咲く
12
写真家である著者が蝶の住処の為に自ら作った里山で暮らす。四季折々の蝶々の写真、里山の花々、植林した林に囲まれたアトリエ。どれを取ってもジンワリと充実感が伝わる。年間を通して手入れされた環境が嘘偽りない事を教えてくれている。これが日本の原風景なんだろうなと。是非次世代が受け継いで守って欲しいと思う。2022/02/08
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
10
『おすすめ!日本の子どもの本 2022』JBBY選 で紹介されているノンフィクション。 比叡山山麓の棚田の一角で小さな里山を30ねんかけてつくりあげた記録。 【知らない世界をのぞくー自然の不思議に目をみはる】2023/05/02
遠い日
8
30年越しの里山造り。チョウが来る庭を目指して今森光彦さんが、拓いた放置された土地。名前は知っていても、目視したことのない美しいチョウたちの姿に見惚れました。チョウたちは人間の営みのすぐそばで、自然環境の変化に敏感に反応しながら生きているのだとわかります。それだけ細かな好みの環境が彼らにはあるということでしょう。2021/07/01