出版社内容情報
愛情に囲まれて育ち、様々な経験をして盲導犬になった、アーサー。ノリオさんとパートナーになり、旅行に行ったり、雪道で迷ったり…一緒に乗り越えてきたが、年をとってノリオさんとはなれることに。人と動物の関係を描く物語。
内容説明
たくさんの人との出会い。ある盲導犬の一生の物語。
著者等紹介
井上こみち[イノウエコミチ]
埼玉県生まれ。人と動物のふれあいをテーマにしたノンフィクションを多く手がける
堀川理万子[ホリカワリマコ]
東京都生まれ。東京芸術大学大学院美術研究科修了。画家としてテンペラ画のタブローによる個展を定期的に開くとともに、絵本の創作・立体部品にも取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とよぽん
42
あとがきにある、井上こみちさんの「盲導犬はいつも楽しそうに仕事をしているのです。」という一文が印象的。盲導犬アーサーの、生まれてから盲導犬になるまで、そして盲導犬としてノリオさんと過ごした10年、引退後の生活、それらを時系列でたどった絵本。人と犬の信頼関係、犬の賢さに胸が熱くなった。訓練期間の前に、1年間普通の家に預けられ、その家族と普通の犬として過ごすとは知らなかった。多くの人たちの協力で盲導犬が誕生するのだ! アーサー、ありがとう。2021/12/04
たまきら
33
盲導犬について、魅力的な態度も体も大きいアーサーと一緒に学べる素晴らしい一冊です。盲導犬になる前の繁殖、育成、訓練といった流れもアーサーの目線で書かれていて、ひきこまれました。まだまだ働きたかったアーサーの引退後の生活は娘にはショックだったようです。すっかりアーサーに魅了されてしまいました。最後の写真も素敵です。この非常につらいことも多いだろうシステムを支えるすべての人に敬意を覚えました。2020/04/11
chiaki
32
はたらく犬を学ぶ三年生に紹介。絵本でありながら、盲導犬の一生がしっかりと伝わる良書です。用語についても説明もされており、読み物を読むにはしんどい子も、絵本なのでこれなら読める気がします。盲導犬アーサーとパートナーとなることで、ノリオさんの世界は広がり、見える景色が変わった。道に迷っても、アーサーがそばにいる安心感。そして、レストランで入店を断られても、これから共に頑張ろうと誓い合う2人の絆に涙です。でもやがてくる引退のとき。アーサーを想い、ノリオさんを想い、きっと心動かされる一冊。蔵書すべて貸し出しに。2019/12/13
る*る*る
32
私もアーサーに会えてよかった✴︎北海道での雪道の歩行、偉かったね!おつかれ様。盲導犬の仕事解説と盲導犬からの文章で、盲導犬の事がよくわかる絵本。『目が見えないってことは、なにも見えないことじゃないって。人のことは、ずっと前から、心で見ることができていたんだって。 ぼくといっしょになってからは、もっとよく見えるようになったんだって。』(飼い主の言葉。アーサー弁)2019/02/13
わむう
23
なりゆきわかこさんの「そっといちどだけ」を思い出す。盲導犬アーサーの一生。生まれてすぐにパピーウォーカーに預けられ、訓練所に戻ってからはさまざまな訓練を受けます。リタイア後は子どもたちが盲導犬の仕事を知るための先生?として学校などを訪問するなど活躍をします。それでももう一度、ノリオさんと一緒に外を歩きたいアーサーでした。2019/12/05
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