内容説明
絵本作家になりたい!いじめを乗り越え、夢にむかって進む学習障害のある少女の物語。感動ノンフィクション。
目次
第1章 小学校時代(宝石のような教科書;トイレがこわい;ニックネームが「カメさん」に)
第2章 中学校時代(つめたい視線;仲間外れの「スワン」;母のはげまし;障害児学級では学級委員に;楽しい毎日、そして卒業)
第3章 養護学校高等部時代(ふたたび学級委員になる;妹の気持ち;かけこみ保健室;童話と絵をかきはじめる)
第4章 目標にむかって(ケーキ店に絵をかざる;学習障害(LD)と判明する)
第5章 スワンは、はばたく(初の個展開催;「京都新聞」で紹介される;あたらしい門出;夢にむかって生きる)
著者等紹介
漆原智良[ウルシバラトモヨシ]
1934年東京・浅草生まれ。懸賞ドラマ一等入選し、NHK放送記念祭賞受賞。東京都中学校教諭依願退職後、立教大学、実践女子短大、秋草学園短大講師となる。現在は作家、講演活動に専念。第45回児童文化功労賞受賞。日本児童文芸家協会顧問
岡本美香[オカモトミカ]
1984年京都生まれ。小学生のころから勉強が遅れがちになり、中学校2年生から障害児学級で学ぶ。卒業後は養護学校(現特別支援学校)高等部に進学。成人になってから、知能検査をうけ学習障害(LD)だとわかる。幼いころから大好きな絵を描くことを仕事にしたいと、絵本作家目指して奮闘している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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かっぱ
24
絵本作家をめざしている学習障害のある女性の学校での辛い体験や人生を変える人との出会いや自身の障害への理解から夢に向かって自立した生活を営み始めるまでの記録。とても優しいタッチのイラストです。作品をもっと見てみたい。2014/07/20
くろすけ
2
学習面で苦労したものの、絵の才能を活かすべく絵本作家を目指す女性の奮闘が書かれています。子どもの頃のエピソードは胸が痛くなりました。本当に大変だったと思います。今は努力が実りつつあり、活躍の場があるようで良かった。2018/03/27
バハティ
2
「聞いたことをすぐ忘れてしまう」「皆が普通覚えている順序や出来事が覚えられない」等の困難、学生時代に嫌なことがあって、それを在学中に完全に解決出来なかったこと…「ああ~私だけじゃないなあ、同じや」と安心する気持ちが私の中に産まれた。一歩一歩努力していく美香さんを見て、「私も、いきなり100を目指すんじゃなく、少しずつやりたいことを試していけばいいんだ」と気付かされた。学習障害の女性が葛藤しながらも画家の夢を追い続けたノンフィクション。どんなに辛い子ども時代でも、それを糧にして前進できる勇気を教えてくれる。2014/10/22
kotoha
0
児童書なのでとても読みやすく、挿絵もかわいらしいです。色んな仲間を理解して、優しい心を持つために、子どもたちに読んでほしいと思いました。教育・福祉職に限らず、多くの大人にもぜひ。がんばっている人は輝いていて素敵です。2014/07/07
manamin
0
周りに恵まれたのも、この作者が素直な心を忘れなかったからだと思いました。 2022/07/30
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- 和書
- 日本の石仏 〈131〉