内容説明
土木の教授として格闘する建築家、その思考と眼を凝縮したフォトエッセイ集。
目次
東京タワー(東京)
東名高速防音壁(東京)
横浜大さん橋国際客船ターミナル(神奈川)
モエレ沼公園(北海道)
牧野富太郎記念館(高知)
四国横断自動車道/鳴門‐板野(徳島)
広島ピースセンター(広島)
首里城の石垣(沖縄)
黒部川第二発電所・小屋平ダム(富山)
阿蘇・草地畜産研究所(熊本)
アルテピアッツァ美唄(北海道)
東京高速道路(東京)
著者等紹介
内藤廣[ナイトウヒロシ]
建築家/東京大学大学院工学系研究科社会基盤学教授。1950年横浜生まれ。74年早稲田大学理工学部建築学科卒業、76年同大学大学院修士課程修了。(吉阪隆正研究室)。フェルナンド・イゲーラス建築設計事務所(マドリッド)、菊竹清訓建築設計事務所を経て、81年内藤廣建築設計事務所設立。2001年東京大学大学院工学系研究科社会基盤学助教授、03年同教授。おもな作品に、海の博物館(芸術選奨文部大臣新人賞、日本建築学会賞、吉田五十八賞)、安曇野ちひろ美術館、牧野富太郎記念館(村野藤吾賞、IAA国際トリエンナーレグランプリ、毎日芸術賞)、倫理研究所富士高原研修所、島根県芸術文化センターなど(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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takahiroyama3
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北海道から沖縄までのあらゆる土木・建築・ランドスケープの設計物を内藤流に(建築から土木に所属が移った珍しいキャリアから)レビューし「人はなぜ物をつくるのか」という答えに迫っていく一冊。その答えとして「夢や希望や自己実現といった赤裸々な気持ち」とまとめます。ほんしょは毎月連載をもとに書籍したものであり、各事例が独立しています。個人的にはコラム的に入っていた日本橋が印象的で、景観の価値としての耐用年数を迎えた構造物に対して評価を与える視座という着想を得ることができました。2022/03/18