内容説明
ある朝、くさはらにあふれでた、かまきりのこどもたち、219ひき。きらめく命をつたえるために、かれらの旅が、はじまる―。219ひきの物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たーちゃん
28
かまきりって卵から200以上の赤ちゃんが産まれるのに、生き残れるのはたったひと握りなんですよね。オスがメスに食べられる所がなかなか衝撃的でした。息子は「蜘蛛の巣につかまっちゃったよー」など話していました。2021/06/07
わむう
26
219匹のカマキリが誕生。自然の中ではみんなが成虫になれるわけではない厳しさや命の尊さを学べます。表紙と裏表紙に、400匹くらいのカマキリの姿と名前が書いてあります。2023/09/06
みさどん
18
表紙はかわいい子ども一匹。ところがその裏には100を超すカマキリが名前付きで描かれていて圧巻。裏表紙の内側にも。これだけの赤ちゃんが産まれながら、生き延びていけるのはほんの少しなのだということを、迫力ある絵で表してある。「ウォーリーを探せ」にも似た姿探しは子どもは喜ぶだろう。けれど、オスがメスに食べられるという残酷なところなども、コミカル、かつ写実的に描いてあるので、伝えておいてから開いていくのがいいと思う。2016/07/16
遠い日
9
短いことばが、次のページへと引き継がれている。そのつながりの中で物語が進む。219匹のカマキリの子どもたち。濃やかに描かれ、その生き死にもまざまざと描かれる。探し絵の要素もあり、細かな絵を舐めるように見ていく楽しみ。生まれた直後から始まる生存競争は熾烈だが、パワフルで逞しい。2020/08/24
ネジとサビ
7
いっぴきいっぴきに人生…いや虫生があったのね。 子どもたちはここにいた!と探したくなるかな?2020/09/14