出版社内容情報
めざめた力をコントロールするためにトレーニングを始める千里たち。そしてついに、だれも想像していなかった謎があかされる。
内容説明
石像からあらわれた雪気の話にショックをうけ、それぞれの力とむかいあう千里たち。子どもたちのようすに不安を感じ、なにがあったのか、さぐろうとする真行。うちすてられた庵を秘密基地にしてはじまったトレーニング。白烏神社に伝わる謎の核心がついにあかされる。ますます快調、ジャンル無用のエンターテイメント。
著者等紹介
佐藤多佳子[サトウタカコ]
1962年東京都生まれ。1989年「サマータイム」でMOE童話大賞を受賞してデビュー。『イグアナくんのおじゃまな毎日』で産経児童出版文化賞、日本児童文学者協会賞、路傍の石文学賞を受賞。『一瞬の風になれ』で本屋大賞と吉川英治文学新人賞を、『聖夜』で小学館児童出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mocha
86
3巻まで駆け足で読んだけれど、まだまだ序章に過ぎないようだ。やっと冒険の準備がととのったというところ。ひとりひとりの心の動きや舞台設定がとてもきめ細やかに描かれているので、リアリティーがあるけれど、先を知りたい身にはもどかしくもある。凶暴な猫のハットリとのやりとりが面白い。4巻からSF世界に突入?2015/11/19
ゆみねこ
60
わぁ!何という終わり方! 3巻まで一気に読めたのは嬉しいけれど、次を読むまでしばし待たなくてはならないのが切ないです~(>o<) 雪気の姿が6人に見え、森崎古丹のまさかの正体。これは面白いシリーズになりそうですね。2015/04/22
Rosemary*
48
子供たちは、突然宿った能力に戸惑いながらも、なんとか、上手く制御しながら使いこなそうと必死に奮闘していく。受け止め方も様々で、キャラが立って面白い。己の内なる声との対峙でもあったりして、あんな気弱な子が!その成長していく様子が微笑ましい。それに伴い六人が少しずつ団結していって良い感じ。かなり話は大きくなってきてまだまだ先は長そうですね。「清く降り、清く舞え、その心一つにならば、宮に青き光の満つ」さて、どうなっていくのかな。次巻へ2015/07/06
佳音
42
副題にあるように、個性的な主人公・小学6人組は、御神石から頂いた超能力のΓ稽古中」である。よちよち歩きのようなそれぞれのΓ能力」を伸ばしたり、必要な時だけ発揮できるよう調整するよう稽古している。2巻でおぼろげながら、千里にだけ見え声が聞けていた石像に住む?Γお化け」雪気とも、星司、美音もそれぞれの能力を使い会話ができるようになった。はてさて、これからどうなりますやら・・。2015/03/07
Ikutan
41
初めは戸惑っていた子どもたちも、雪気のアドバイスもあり、自分たちの超能力に向き合うことになる。秘密基地を作ってこっそり練習するところなど、子どもらしくていいね。障子紙を守るために繰り広げられる、猫のハットリさんと星司の応酬は笑ってしまった。いいお化けである雪気から謎を聞き出し、昌行という大人も見方につけて少しずつ収束するのかと思いきや、えーっ!。と意外な真実が。今後どんな方向に向かうのか、予想がつきません。青い光の謎、雪花の行方、そして古丹様の真実と子どもたちの未来。ますます続きが楽しみです。2015/01/03