出版社内容情報
日本の中世は、飢饉・疫病・戦争があいつぐ時代で、戦場は濫妨狼藉、略奪の世界であった。
しかし、この惨禍のかげに、戦場が生命維持装置として、意外な役割を担っていた。
そして、民衆は弱く、いつも被害者であったと思われがちであるが、村も武装し、城をもち、自立していた。
領主の城は村の避難所の役割を負い、凶作・災害・戦禍にさいし危機管理の能力がなければ領主たりえなかった。
この生き生きとした民衆の力量と戦国大名の責務とを中心にすえた。
目次
1 戦国乱世の女
2 一向一揆をどうみるか
3 村からみた戦国大名
4 民衆はいつも被害者か
5 朝鮮侵略への目
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