内容説明
児童書を卒業したら、読むべき本がわからない!
そんな中高生のために、角川文庫がぜったいにまちがいないアンソロジー小説を作りました。本作のテーマは「ミステリ」。「フーダニット」「ハウダニット」「ホワイダニット」「叙述トリック」とそれぞれのお題で人気作家4名に書き下ろしていただいた極上の短編に、どう読んだら楽しめるか?のヒントを添えてお届けします。
アンソロジーだから短い時間で読める、満足度100%の謎解き小説。はじめてのミステリ小説は、ここからはじめよう!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
オーウェン
51
ジャンルに特化したミステリのアンソロジー。 フーダニット、ハウダニット、ホワイダニット、そして叙述トリックの4つに寄せたミステリ。 個人的にはハウダニットの「屋上の雪融け」の自殺ではなくいかにして1つしかなかった雪の足跡の謎を解くのか。 そして叙述トリックの「学生時代の母の原稿」。 最初はファンタジーで始まるが、時折ある違和感の正体。 それが現代に戻り種明かしされるのだが、最後のトリックには気付かなかった。2025/09/24
さっちゃん
48
それぞれホワイダニット、フーダニット、ハウダニット、叙述トリックを使った書き下ろし短編。/青柳さんはヤンキーとミステリ好き少女のコンビが微笑ましい。5年後に一体何が?また会いたい2人。初読みの秋木さんは部室での謎めいた事件。ほろ苦い青春ミステリ。相沢さんは脚本を担当したKiramuneのリーディングライブ「幻視探偵」の暁幻十朗が雪上密室を解く。そんな上手くいくかな?似鳥さんは母が昔書いた原稿の違和感を探る。『鍵のかかった部屋 5つの密室』のミス研白玖君が登場(多分出てたと思う)。原稿部分はニ度読み必至!2025/08/06
よっち
29
児童書を卒業したら読むべき本がわからない中高生のために、角川文庫がミステリの楽しみ方を教えるアンソロジー小説。青柳碧人さんの刺された事件の犯人と決めつけられたヤンキーとミステリ好きのコンビが探す真犯人、秋木真さんの油彩画を盗んだ犯人と疑われた将棋部の犯人探しとその動機、相沢沙呼さんの探偵助手の妹視点で描かれる名探偵が挑んだ雪上密室、そして似鳥鶏さんの母が学生時代に書いた原稿の違和感。どれもわりとシンプルながらもミステリの基本を抑えたストーリーになっていて、読みやすさの中に著者さんらしさも感じられましたね。2025/08/18
だるま
19
文庫オリジナルのミステリ・アンソロジー。4人の作家が「フーダニット」「ハウダニット」「ホワイダニット」「叙述トリック」をそれぞれ取り入れて書き下ろしている。対象はヤングアダルトっぽいが、オールドアダルトの私でも充分面白かった。青柳碧人さんはホワイダニット。名探偵に憧れる女子高生と、その子の影響でミステリに興味を持ち始めた無敵のヤンキー男子高生との珍コンビで、これもシリーズにしちゃいそうな雰囲気。似鳥鶏さんは叙述トリック担当。器用だなあ。何でも書けるね、この人。相沢沙呼さんと初読みの秋木真さんも良作でした。2025/10/01
takaC
19
買うつもりで本屋さんに行ったが近くにあった別の本を代わりに買ってしまったので心苦しいながら立ち読みで読破してしまった。結構面白かったので罪悪感すこし大……2025/07/26