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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
80
この本は子供用の万葉集解説書ですが大人でも楽しめます。私は若いころから万葉集マニアで様々な万葉集がらみの本を読んできました。私の子供時代にこのような本があったらと感じます。万葉集すべてではないのですがわかりやすい歌が収められていてしかも絵がどのページにもあります。また上巻には忘れてしまっている歌枕の解説がいくつかあり復習になりました。2022/08/09
itokake
8
解説が要を得て深くバランスがいい入門書。例えば、私は『防人の歌は愛の歌』を先に読了していた。そこでは不遇のエリート大伴家持が防人に共感し、歌を収集したと解説。本書で著者はさらに一歩踏み込み、非情な別離を強いる政への警鐘、批判もあったのでは?という。「入門書=通り一遍の解説」が多い中、嬉しい誤算。ダントツ興味がわいたのは、高橋虫麻呂。地方の伝承(浦島伝説)や習わし(筑波山乱交、もとい歌垣)を記録した様子は、万葉の柳田国男。托卵するホトトギスを詠んだ歌は、博物学者の目線、すると彼は万葉の南方熊楠ともいえる。2021/09/21
moonanddai
7
旅人や憶良、満誓、もしかすると家持もいた大宰府いわば支社での「宴」(要は宴会?)は、奈良はいいなあとか、帰れねえだろうなとか、そろそろ帰してよみたいな雰囲気が明るいのか寂しいのか…W。それにしても(無知をさらしてしまいますが)この頃すでに「無常」感をうたった歌が現れているのに驚きました。すでに仏教は相当浸透していたのでしょうから、不思議はないのかもしれないのかもしれませんが、改めて感じ入ってしまいました。これがその後平家や徒然につながって、(おそらく)今の日本人の深層心理まで届くのでしょうね。「無常」…。2019/12/05
がらす
2
10代からの万葉集入門、下巻は藤原京から平城京の時代が扱われています。和歌の背景をほんの少し知るだけでこんなにも面白いとは……当時の人々の思いが、素朴な言葉で伝わります。奥の深い世界をもっと旅してみたくなりました。2020/10/01
HiroYana
1
116ページのうたの解説の順番を間違えている2019/11/10