本の栞にぶら下がる

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本の栞にぶら下がる

  • 斎藤 真理子【著】
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  • サイズ 46判/ページ数 212p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000616102
  • NDC分類 904
  • Cコード C0095

出版社内容情報

『82年生まれ、キム・ジヨン』など、数々の話題作の翻訳を手がける著者が綴った、珠玉の読書エッセイ。文学に刻まれた朝鮮と日本の歴史をたどり、埋もれた詩人や作家に光を当て、人間が疫病や戦争に向き合ってきた経験をひもとくなど、韓国文学に止まらない古今の本を取り上げながら、その普遍性を今に開く25篇。

内容説明

近年活況を呈する韓国文学翻訳の第一人者であり、優れた書き手でもある著者初の読書エッセイ集。文学に刻まれた朝鮮と日本の歴史をたどり、埋もれた詩人や作家に光を当て、人間が疫病や戦争に向き合ってきた経験をひもとくなど、韓国文学に止まらない古今の本を取り上げながら、その普遍性を今に開く。

目次

黄色い本のあった場所―「チボー家」と私たち
いぬいとみこさんのこと
結核をめぐる二つの物語―林芙美子と郷静子
多摩川沿いの工場で―「土堤」を読む
「かるた」と「ふりかけ」―鶴見俊輔の「断片」の味
翻訳詩アンソロジーの楽しみ
杏の枝と七夕の夜―後藤郁子と茨木のり子
炭鉱町から来た人
詩人・仲村渠の路地をたどる
一九一六年、漱石と李光洙
旧正月の李箱の手紙
脱北者が読むジョージ・オーウェル
元山中学の同級生―後藤明生と李浩哲
長璋吉が描いた朝鮮語の風景
物語に吹く風 朝鮮短篇小説選
堀田善衞と「ジョー」の肖像
「やさしみ」のやりとり
森村桂という作家がいた
マダム・マサコの洋裁店
編み物に向く読書
三人の女性の「敗戦日記」
中村きい子の激しさに打たれる
木の栞にぶら下がる

著者等紹介

斎藤真理子[サイトウマリコ]
1960年新潟市生まれ。翻訳者、ライター。2015年、『カステラ』で第一回日本翻訳大賞受賞。2020年、『ヒョンナムオッパへ』(チョ・ナムジュ他、白水社)で韓国文学翻訳大賞(韓国文学翻訳院主宰)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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trazom

132
お姉さんの斎藤美奈子さんの猛毒は承知していたが、妹の真理子さんの場合は、一見穏やかな文章の中に鋭い毒が潜んでいる。ともに本に対する魅力的な文章を綴る、かけがいのない姉妹である。朝鮮語翻訳者である著者が紹介する朝鮮文学者の名は殆ど知らないし、中村渠氏、沖田きみ子氏、中村きい子氏などの日本人作家も読んだことはない。でも、著者によって掬い取られた朝鮮、沖縄、炭鉱の人たちの思いは、確実に胸に迫ってくる。未読の本ですら、こんなに楽しく読めるエッセーは貴重だ。本を題材にして豊かな気持ちになる、とてもいい本に出合った。2024/01/05

たま

60
図書館の新着棚で見つけた本、斎藤真理子さんは初読だが、とてもよかった。『図書』に連載の随筆で、最初の方はプロレタリア文学、韓国文学に関するもの、後ろの方は田辺聖子や森村桂など懐かしい作家が出てきて、どちらも興味深く読んだ。田辺さんや森村さんの小説、若い時分は展開につられて読んでいたので、斎藤さんの読みに感心した。「マダム・マサコの洋裁店」は5~60年代に服飾に関する記事を書いていたマサコさんについて。私には未知の人だが、その引用からバブル期以前の日本の明るさ、品の良さ※が思い出され、楽しかった。 2024/03/21

まこみや

58
「たった一人の反乱」ー小説のタイトルとして何てイカすんだろうと思っていた。「たった一人の抵抗」でもなく、「集団の反乱」でもない。「たった一人」と「反乱」の撞着語法の魅力である。著者が取り上げる作家や主人公はみんな多かれ少なかれ「たった一人の反乱」を行う。敵は李光洙や李箱、パク・ヨンミのように国家であったり、鶴見俊輔や永山則夫、中村きい子のように権力や制度のこともある。或いは田辺聖子や森村桂のように社会通念に対してだったりする。多くは業半ばで倒れるにせよ、彼らの一矢を報いんとする反乱は天晴れと言うしかない。2023/10/24

けんとまん1007

55
本の栞。栞の意味はと考える。図書館で借りることがほとんどで、時折、真新しい栞に出合うことがある。これから、本との長いお付き合いの第一歩に出合えたような感じを受ける。そんなふうに、一冊の本との出会いを迎えているだろうか。2024/04/10

ケイティ

35
尊敬している斎藤さんの読書遍歴あって期待大でしたが、想像以上の骨太で圧倒されました。古い本が多く、文学史のような重厚さがあるが、読んでみたい、読まなくてはと思わされる本ばかり。何より敬意を持って本や作品の背景に取り組む姿勢、誠実さに感動。翻訳では見せないご自身の情熱が溢れていて、文章力も素晴らしい。こうした蓄積があってこそ、数々の翻訳作品が心をつかむのだなと改めて痛感しました。2024/01/23

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