内容説明
悪名高きギャング「怪物ジョー」とその手下たちに、連れさられたジェレミーとジェマイマ。しかしそのとき、チキチキバンバンのひみつのレーダーが動きはじめていた…。海辺の町カレーから花の都パリまで、まほうの車チキチキバンバンが、大追跡。
著者等紹介
フレミング，イアン［フレミング，イアン］［Ｆｌｅｍｉｎｇ，Ｉａｎ］
１９０８‐１９６４。「ジェイムズ・ボンド」シリーズで知られる、イギリスの冒険小説家。ロンドン生まれ。イートン校を中途退学したのち、陸軍士官学校を卒業。１９５３年に「ジェイムズ・ボンド」シリーズ第一作となる『カジノ・ロワイヤル』を発表した。１９６４年に５６歳で心臓病により死去
バーニンガム，ジョン［バーニンガム，ジョン］［Ｂｕｒｎｉｎｇｈａｍ，Ｊｏｈｎ］
１９３６‐。イギリスを代表する絵本作家。サリーで生まれ、ロンドンの中央美術学校で学んだ。最初の絵本『ポルカ』（ほるぷ出版）でケイト・グリーナウェイ賞を受賞し、のちに『ガンピーさんのふなあそび』（ほるぷ出版）でふたたび同賞を受賞した
こだまともこ［コダマトモコ］
東京生まれ。出版社で雑誌の編集にたずさわったのち、児童文学の創作と翻訳をはじめる。白百合女子大学講師（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
NAO
69
この回は、チキチキバンバンとポットさん一家のきずなの強さがよく分かる話。きっとチキチキバンバンは、彼女をまた走れるようにしてくれたポットさんが大好きで、彼女の力を過小評価したギャングたちが許せなかったんだろう。チキチキバンバン、最後の魔法、それは、「愛」と言っていいのかもしれない。この話は、イアン・フレミングが、晩年自分の息子のために書いた作品なのだそうだ。ワクワクした目でパパを見つめる息子と、息子が喜ぶ顔を嬉しげに見つめながら物語する優しいパパの顔が目に浮かんでくるようだ。2019/05/02
タカラ～ム
8
いよいよ物語もクライマックス。悪名高いギャング『怪物ジョー』たちに狙われ、子どもたちを誘拐されてしまったポットさん一家。でも、チキチキバンバンのひみつのレーダーで隠れ家を探し当てる。ギャングたちの強盗計画も、チキチキバンバンの活躍と、なによりジェマイマとジェイミー、ふたりの子どもたちの機転と活躍でギャングたちは一網打尽。こうして大冒険物語はハッピーエンドを迎えます。００７シリーズのイアン・フレミングが我が子のために書いた、彼にとって唯一の児童文学。映画化もされ読み継がれていくのはスゴイことだと思う。2018/12/18
ヘムレンしば
2
怪物ジョーに誘拐されたジェレミーとジェマイマ。ムッシュー・ボンボンのお店への強盗の手伝いをさせられますが、機転を利かせて犯行を回避します。一方、危険を察知した魔法の車チキチキ・バンバンはレーダーで二人の行方を追って・・・いやぁ・・・何故か判らないのですが”カッコ良い”です。絵も文章も如何にも子供向けなんですけどね。でも何故かカッコ良い。チキチキバンバンからレーダーが出るシーンなんかは、多機能ガジェット好きな男心をくすぐりますな。2013/06/09
チタカアオイ
1
【図書館】2025/05/10
のん＠絵本童話専門
1
007作者×ジョン・バーミンガム。冒険ミステリーになってきた第３巻。ポットさん一家の捕まった子供たち、悪の手先として使われそうになるも機転を効かせる。そこへチキチキバンバン到着！捕まりながらもフランスのごはんに舌鼓を打つところはツボで、あとボンボンさんの優しいお人柄も好きだ！2024/06/14
