出版社内容情報
作家である私は、北イタリアの名所・クジオのオルタ湖畔で創作のための取材をしていた。ペッテナスコの桟橋で物語の舞台について構想を巡らしていると、足にフィンをつけたスイマーから声をかけられる。桟橋に上がり近づいてきたのはオメーニャ村のポラーリという名の会計士。話しかけないでほしいと思っている私に、彼は熱く語りはじめる。身につけているフィンが特別なことや、魚になるためにトレーニングをしていることなどを。私は「マトモじゃない」という言葉を必死で頭から消して、彼の熱弁に耳を傾けるのだった……。
クリスマス・プレゼントにぴったり。前作『緑の髪のパオリーノ』に続く、イタリアの巨匠ジャンニ・ロダーリの魅力あふれる短編集!
内容説明
作家の“私”は北イタリアの名所クジオ(オルタ湖)の畔で創作のための取材をしていた。桟橋で構想を練っていると、足にフィンをつけたスイマーから声をかけられる。彼は地元の会計士で、魚になるためのトレーニングをしているのだという…。イタリア児童文学の巨匠が贈る、シュールだけど温かい傑作短編集!
目次
自由な動物たち(進め!若エビ;コジキヘビ ほか)
陽気な毎日とめぐる季節(あれこれ乗せて、電車が来るよ;雪だるま ほか)
旅と出会い(魔法使いビレーノ;海へ行くパッケット ほか)
私たち子ども(野菜スープ;ジェラート ほか)
大きくなったら何になりたい?(仕事の色;消防士 ほか)
著者等紹介
ロダーリ,ジャンニ[ロダーリ,ジャンニ] [Rodari,Gianni]
1920年生まれ、1980年没。イタリアの作家、詩人、教育者。1970年、国際アンデルセン賞を受賞。20世紀イタリアで最も重要な児童文学者、国民的作家とされている
内田洋子[ウチダヨウコ]
1959年神戸市生まれ。東京外国語大学イタリア語学科卒業。通信社、ウーノアソシエイツ代表。ジャーナリスト。2011年、『ジーノの家 イタリア10景』(文藝春秋)で日本エッセイスト・クラブ賞と講談社エッセイ賞を同時受賞。2019年“ウンベルト・アニェッリ記念 ジャーナリスト賞”受賞、2020年“金の籠賞”受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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