内容説明
ぼくは、牧羊犬のボーダーコリー。まだ小さいけど、大人といっしょに羊を追って働きはじめたんた。だけど、ある日、ボブさんの牧場が…。
著者等紹介
ハブズ,ヴァレリー[ハブズ,ヴァレリー][Hobbs,Valerie]
1941年、アメリカ、ニュージャージー州生まれ。カリフォルニア大学サンタバーバラ校で、英文学を学び、学士号、修士号を取得
片岡しのぶ[カタオカシノブ]
和歌山生まれの岩手育ち。国際基督教大学教養学部卒業。翻訳工房パディントン&コンパニイを夫と共同主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はる
65
良かったです。突然、牧場で暮らす家族から引き離され、売られてしまった子犬のジャック。何とか脱走するものの、収容所に入れられたり、サーカスで虐待されたり…。放浪の旅の末に出会ったのは、施設で暮らす孤独な少年のルーク…。子犬の視線で描かれる物語は、明るい語り口のせいで辛い場面も読みやすい。ジャックはルークを幸せにするために、ある行動を思い付きます。幸福感いっぱいのラストが素敵でした。2017/10/02
ケイ
53
こちらのレビューを見たので図書館に行くと子供用の書棚にあった。子供向けの字の大きさや仮名遣いだが、大人にこそ、特に小さい子供を持つ親の世代に手に取って欲しいと思う。犬のジャックは、牧羊場から売られ、ペットショップから新しい飼い主、ヤギ飼いのおじいさん、野犬収容所、サーカスと次々と生活の場をうつし、その間に辛い思いもする。おじいさんは優しく、その間は幸せだったが、あくまでも彼は誇り高い牧羊犬なのだ。そしてルークとの出会いが転機となる。終わり方は子供向けかもしれないが、沢山の教訓が詰まっている。2014/01/17
tokotoko
49
未年のスタートにぴったりのタイトル!!って思って、図書館から借りてた本です。そしたらね、羊、ほとんど出てこなかった・・・。活躍したのはね、この黒い犬ジャックです。(けどね!!羊、この犬がずーっと“会いたくてたまらない存在”として描かれてます)ジャックは長い長い旅をします。もうびっくりするような・・・過酷な旅です。読んでたらいつのまにか、ジャックが犬だということを忘れ、ジャックが出会う生き物達も全部、人間のように思えてきます。願い続け、考え続け、進み続けるジャックの姿から、たくさんの勇気、もらってね。2015/01/01
ぶんこ
46
牧羊犬の仔犬が、雷による火事で本当は優しい飼い主によって、仕方なくペットショップに売られた事から過酷な旅が始まりました。カナダを目指して旅をする山羊を連れたおじいさんとの束の間の幸せ。その後のサーカスでの辛い日々。常に自分の仕事に誇りを持ち、仕事が出来る場所を求めてやまないジャック。最後に孤児のルークと一緒に、小さな羊牧場を始めた優しい夫婦に引き取られます。ここに至るまでの辛い日々の中にも、おじいさんやティファニーといった心通い会えた友がいたのが救いです。2017/10/17
あかは
38
牧羊犬ボーダーコリーの子犬の冒険。ボーダーコリーがこんなに仕事熱心な犬種とはしらなかった。前半のおじいさんとの旅もよかったけど、サーカスは最悪だった。最後にルークと出会って幸せになれてよかった。ちゃんと牧羊犬としての仕事も手に入ったしね!2016/03/11