ホワイト・ピーク・ファーム

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  • サイズ B6判/ページ数 183p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784751521939
  • NDC分類 K933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

第49回青少年読書感想文全国コンクール「課題図書」
中学校の部

内容説明

イングランド中部の農場に生きる一家におとずれた変化の季節。それぞれが自分の道を歩きはじめるとき、家族は…?ダービーシャーの農場を舞台に、変わりゆくものと変わらないもののはざまで揺れ動きながら、たくましく生きるタナー家の人びとを描いたさわやかな物語。

著者等紹介

ドハーティ,バーリー[ドハーティ,バーリー][Doherty,Berlie]
1943年、イギリスのリバプールに生まれる。ダラム大学、リバプール大学、シェフィールド大学に学ぶ。『ディア ノーバディ』(新潮社)、『シェフィールドを発つ日』(福武書店)でカーネギー賞を二度受賞、『蛇の石 秘密の谷』(新潮社)など作品多数。ダービーシャー、ピーク地方在住

斎藤倫子[サイトウミチコ]
1954年、東京都に生まれる。国際基督教大学卒業。東京都在住
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

11
祖母の言葉は呪文のように、タナー家に嵐を巻き起こす。 家を継ぐはずだった物静かな兄マーティンは進学を決め、美人の姉キャスリーンは親の仇敵の息子と恋に落ちる。最も強く祖母の血を引くジーニーも、自らの進路を決める。 両親の気持ちもわかる。そりゃあもう充分に。けれど今自分を抑えてしまったら、誰よりも、自分が自分を許せない。両親だけでなく、自分も傷つく。それでも行きたい 思いがある。それでも選ばなければならないものがある。 自立への道を通る時、ぶつかりあいながらも、お互いを思い遣る。それが親子。やっぱり親子。2003/02/27

dumpty

5
子ども時代を経て大人になっていく子供たちと、その子ども達を見つめながらもう一度自分自身を、夫婦というものを形作っていく両親。どちらにも共感しながら読む。「自分の内なる声に、しっかり耳をかたむけるんだよ。さもないと、人生を無駄にしちまうからね。人生を無駄にするなんて、自分自身に対する最悪の仕打ちだよ。」という祖母の言葉がいい。はぁ。2004/03/05

ichi

3
図書室から。農場と想像するだけで幸せです(笑)農家一家に巡る季節の話。2011/01/24

HISA

2
☆☆☆☆ここ何冊か読んだこの著者の中で一番好きだった。譲れない大切なものをこの家族は一人一人守ってバラバラになりかけたけど、また緩やかに繋がることができて本当によかった。しかしこの愛すべきお父さん、私の身近な人に似てる!2021/02/26

ばーばら

2
表紙の絵のイメージとかけ離れている。地味でも、静かな農場の風景画とかの方が良いと思う。表紙の装画はイメージを決定づける要素があり、もっと慎重に作ってほしい。悪いわけではないのだけど、あまりにもかわいらしすぎる。それに、何故、兄は描かれていないのか? 姉妹だけの物語じゃない。本文は、静かに響く良い作品だった。少しずつ「家族」という個体丸ごとが成長していく姿。ありそうでなかなか描かれない家族像、かと思う。前半で、話し合うということがなく、それぞれが秘密を抱える、というくだりに共鳴した。読後、農場の風を感じる。2019/11/20

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