内容説明
「心の声のひびくがままに」父のことばを胸にヨーランはひとり、旅にでた。困った人を助けながら旅をつづけていると…。ヨーロッパ各国で親しまれている聖ヨーランの竜退治伝説。
著者等紹介
スタルク,ウルフ[スタルク,ウルフ][Stark,Ulf]
1944年生まれ。スウェーデンの人気児童文学作家。1993年にアストリッド・リンドグレン賞を、1994年に『おじいちゃんの口笛』(ほるぷ出版)でドイツ児童文学賞を受賞
ヘグルンド,アンナ[ヘグルンド,アンナ][H¨oglund,Anna]
1958年生まれ。スウェーデンの人気絵本作家、イラストレーター
菱木晃子[ヒシキアキラコ]
1960年、東京生まれ。慶應義塾大学卒業。北欧を中心に児童書の翻訳を多数手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ぼんくら
8
来年の干支にちなんで。ヨーランは、父の言葉「心の声のひびくがままに」、困っている人を助けながらのんびり旅を続けた。そしてみにくい竜がいて悪い王さまが治める東の国にたどりつく。ヨーロッパに伝わる聖ヨーランの竜退治伝説!スタルクにしてはひねりのないマジメなお話。主人公がりっぱじゃないのんびり屋だけど誠実なヨーランというのが、スタルクらしいといえばいえるかな。2011/12/10
栗 餡子
7
スタルク氏とくると、ついシニカルな作品を想像しますが、ビックリ聖ヨーランの王道伝説です。2014/03/28
lovemys
4
聖ゲオルギオスのドラゴン退治のお話し。スウェーデン語では聖ヨーランなのね。スタルクの手にかかると、勇ましいゲオルギオスがなんと優しい聖人になることか!(笑)父親の元からなかなか離れられないヨーランなんて、スタルクらしくて微笑ましかった(笑)数々の絵画でも、勇ましくお姫様を助ける騎士のイメージで描かれているのに、無私無欲で、根っから優しく、自然を愛し、穏やかで夢見がち。こんな聖人もいいかもしれない♪と思った。厳格で勇ましいだけが聖人じゃないもんね。スタルクの世界は、細部まで優しさに溢れていて、心が温まるなぁ2014/06/30
ヒラP@ehon.gohon
1
ヨーロッパで親しまれている聖ヨーランの竜退治伝説だそうです。 スタルクが描くと、人情味のある物語になっています。 聖ヨーランは何ともやさしさと思いやりがあって夢見る青年。 ヨーランは父に諭された、「心の声のひびくがままに」の言葉を大切に西に向かいます。 道中、困っている人と出会うと、自分の馬も、鎧も、金も交換してしまいます。 すべて「心の声のひびくがままに」。 竜と戦い、勝利してもおごらず、あこがれのお姫様に結婚を申し込むこともなく、立ち去っていきます。 かっこよすぎるヨーランでした。2011/10/12
そら@真面目にダイエット中
0
ヨーロッパ各国で親しまれている、聖ヨーランの竜退治をもとにした物語です。ちょっと退屈な部分もあるかも。2006/11/30