内容説明
コーヒーを工学、経済、歴史、医学、香りの科学などいろいろな側面からとらえたコーヒー学の世界。
目次
第1章 コーヒーの魅力
第2章 コーヒーの焙煎について
第3章 コーヒーの抽出法の考察
第4章 コーヒーの香りと色について
第5章 コーヒーの品質評価と「好み」の分析
第6章 コーヒーのブレンド
第7章 コーヒーと水とミルク、缶コーヒーについて
著者等紹介
広瀬幸雄[ヒロセユキオ]
1940年、金沢市生まれ。金沢学院大学知的戦略本部長・教授。金沢大学大学院特任教授金沢大学名誉教授。工学博士。日本コーヒー文化学会副会長。専門は材料強度学である一方、学生時代からの探究心の旺盛さからコーヒーを工学的に研究することにも没頭。2003年に「鳥を寄せ付けない銅像の科学的研究」によりイグ・ノーベル賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mujimaru51
7
コーヒーに化学的な面からアプローチした本であり、コーヒー自体の生豆種類、焙煎の種類、抽出過程について初心者から一歩踏み込んな方向けに解り易く解説されています。これ以外にも焙煎や抽出について書かれている本は多くありますが、本書の特徴はあくまでも『もっと知りたいコーヒー学』と銘打っている通り、入門書を終えてもう少しその先が知りたい方への化学工学面からの知識を補完するスタンスをとっています。こシステム焙煎工学について、または抽出技術について知りたい方向けの数少ない専門書だと思います。2016/02/23
ももとり
3
科学的な手法と言っていいのか怪しいところが多々あった(工学屋…?という印象)のと、分析対象が広範囲に広がりすぎて月並みなことしか言えてない点が微妙。淹れ方の比較でプレス完全無視してるのはどうなんだ。しかし自分の興味があるところ、かつ信用できそうな部分の記述は面白かった。2014/11/14
luna piena
2
今まで自分の感覚で信じてやってきたことの方程式が明確になった。そして、いつもと違う視点からもコーヒーを考えられた。やっぱりこの人もあたしも、コーヒーが大好きなんだな。2011/02/04
中山りの
1
図書館本。 焙煎された豆はハニカム構造をしている。その組織内の空洞は、焙煎が進むにつれて大きくなる。その結果、空洞内の表面積も大きくなってくる。 豆は焙煎時、センターカットの部分から火が通ることで中心部も焼ける。 また、焙煎によってクロロゲン酸の含有量は減少する。 などなど、勉強になったことも多い。科学的な分析も有用だろう。しかし結局、多くのひとはあんまり小難しいことを考えずに雰囲気で美味しく感じている。 どんな姿勢であろうと、美味しいものを美味しくいただけるのがいちばんだ。2020/09/10