出版社内容情報
アジアの奇跡はもう終わってしまったのか?! 第一線のアジアウォッチャーが、通貨危機以降、必死に立て直しを図るアセアン経済の行方を鋭く見通した百問百答。日本と深くリンクした経済圏の現状を、世界経済の動きと関連づけながら、最新のデータをもとに徹底分析する。
内容説明
1997年7月2日のタイ・バーツ貨切り下げを契機に始まった東南アジアの通貨不安に、世界の注目が集まっています。ほんのしばらく前まで、その急速な経済発展をたたえられ、開発途上国の優等生といわれてきたASEAN(東南アジア諸国連合)の中核国である、タイ、マレーシア、インドネシアといった国々が通貨価値の暴落に悩み、経済危機に見舞われています。本書は、東南アジア経済の全体的な構造、発展を支えたメカニズム、先進諸国や中国との関係、地域経済協力圏形成の動きなどの総論部分に加え、各国別の経済情勢、開発に伴う問題点などを計100の質問項目に整理し、それぞれの質問に簡潔な回答を付す形で、東南アジア経済の現状を紹介しています。また、この新版では、最新の情勢と資料を取り入れるとともに、最近重要性を増している東南アジアの政治、安全保障状況についても、十分注意を払っています。
目次
総論編(激動する東南アジア;東南アジアの安全保障;ダイナミックな経済発展;成長がもたらした歪み ほか)
国別編(タイ;マレーシア;インドネシア;シンガポール ほか)