出版社内容情報
近代化の基礎を築きながら兇弾に倒れた悲劇の英雄。一方ではクーデター、金大中拉致、文世光事件などのイメージで評価定まらぬ朴正煕。韓国記者賞受賞のジャーナリストが、幼年時代から６１年政権奪取までの知られざる前半生を綿密取材して実像を描きだす。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
葉
5
朴正煕(パク・チョンヒ)のことはあまり知らない。1963年から1979年まで大統領という認識だが、その時代に韓国は高度経済成長だったとのことで一定の評価を得ている。通名は高木。少年時代の過酷さが序盤では書かれている。久々に、奉天やハルビンという地名を文章で見た。英雄的部分と秘密光復軍のメンバーという懐疑など様々な情報が彼にはある。独裁者のイメージと共に、 1979年に側近の金載圭によって暗殺されたことが印象深い。2017/11/06
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