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出版社内容情報
元朝鮮総連幹部が“活動家家族”の一員として“帰国同胞”を訪ねてみたら、そこには思いもよらない硬直した社会が展開されていた。金日成・正日父子の指導下にある民衆がいかに心貧しく抑圧されているか、自己の体験をもとに民衆自身が万感の思いを込めて描く痛根の紀行。
亜紀書房の、最も亜紀書房らしい書籍の一つです。映像でははかり知る事の出来ない生の、そして本当の北朝鮮の姿がここにあるのです。不朽の名著。
現在、北朝鮮批判の嚆矢の書として再評価の声も高まっています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
毛竹齋染垂
3
今読むと、「よく知ってる」こと。しかし当時は可成の衝撃を持って迎えられた本だったようだ。 著者の筆致は非常に直情的だが、此の本は別に北朝鮮の政治学の本では無い(それなら鐸木昌之『北朝鮮』を読めばよい)。寧ろ「実情」を記したという逆プロパガンダ本である、という方がより近いだろう。もしかしたら、下の方の仰る通り、主体思想(この思想そのものは至極興味深いのだが。朴庸坤『チュチェ思想の世界観』参照)という「理念の王国」で遭難している国民、というのは、絆という謎の合言葉の許で苦しむ我々と似ているの「かも」しれない。2012/03/20
埋草甚一(U.J.)
3
『3・11の未来 日本・SF・想像力』の瀬名秀明氏の論証を読むうちに、この本を読み直すべきだと思った。未来への希望とはなにか、時間を失った共和国の実態と、3・11以来の日本人の生き方が実は共通したものがある。2011/10/24
はにゅ
2
地上の楽園紀行ですね。活字なので怖くないはず。家族・祖国に会いに行ったけど・・・変わりすぎていた><2006/10/31
さんしょ
2
60年代から既に北朝鮮の状態は知られていたのに、未だに体制がそのままな事実が怖い。2011/08/24